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いつ知り合いになって頂いたのか・・・記憶にないのである。
そういう不思議な友人がたまに存在する。
しかも数年前に新宿で飲んで以来の再会であった。
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四国へいくから時間空けて~みたいなノリで
電話をもらったのが連休に入る2週間ほど前だった。
なんでも高知へ行ってから高松へ来るという。
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参ったよなぁ~GWなんて飲み屋は閉まってるよねぇ。
河岸が休みで良い魚がいるかどうか不安だった。
行きつけの飲み屋へノコノコ出掛けて聞いてみたが休みます!とつれない返事。
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オイラの頭に浮かぶ飲み屋と言えば、もう一軒しかないぢゃないか。
おそるおそる電話してみると、やったぜ!
営業するとのこと。早速予約。
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瀬戸内海へお客が来れば、まぁ~瀬戸内小魚に限るよね。
カワハギの薄造りから始まって・・・
アナゴのてんぷら
メバルの煮付け
オコゼの造り
鯵の叩き
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いやぁ~お酒もガンガンやって
本当にご馳走様でした。
オイラが払うと言っても聞かないんだね、遠来の友はさ。
年金暮らしの懐をすっかり読まれちゃったみたいで参りました。
彼が描いた絵をカレンダーにしたものまでオミヤゲに頂いてしまった。m(_ _)m!
アンノミツマサ先生のお弟子だけあって
ほんのりとした良い絵なんだな、これが。
ってな訳で結構呑んでしまったのですが二日酔いと言う奴には無縁でした。
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翌日は祖谷をご案内することにして
竿を持たずの祖谷参りです。
遠来の友は高知竜馬空港からレンタカーで高松へ来たのです。
帰りもそこまで走っていかなければなりません。
帰りは大歩危でお別れすることにしました。
それにしても
いきなり祖谷のド真ん中へ飛び込むみたいなルートは
かなり早く行けるのですが
嫌らしい峠道だし、初めてのドライバーにはちょっと気の毒な悪路ですから
これを避けて一番安全なルートにします。
午前8時半ぴったりにホテルへお迎えに参ります。
あ、そうそう、家に転がってた安物のトランシーバーに電池を入れて
運転しながら、道々の見ものを案内します。
二台の車でもこれさえあれば携帯電話みたいに高額な料金を払わなくても
無料で連絡しながら走れます。
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高松からルート32を南下します。
徳島と香川の県境にある猪鼻峠をトンネルで越えて
かの有名な爽やかイレブン、そう阿波池田高校の麓へ
降り立ちます。
更にルート32号線を40分ほどで大歩危の祖谷入り口へ到着です。
ここに至る途中の道の駅から四国三郎吉野川が滔々と流れているのが見えます。
なにやらゴムボートに大勢が乗り込んでラフティングという奴。
雨が少ないせいか川が汚れてますね。
こんなところでパチャパチャやって楽しいんかな?
ま、そんなものを見てから、祖谷へ向かいます。ルート32号から目的地まで
やはり40~50分といったところです。
5月4日は存外、奥へ行く道は空いていて狭いルート439号でのすれ違いも存外少なかったです。
やがて、ルート439を右折して本当の山道へ入り込みます。
ここからはあと10分くらいです。
祖谷川の南側の急斜面に展望台が作られていて
そこから落合集落が手に取るように望めます。
実は、この展望台から徒歩3分のところに別の友人が民宿を経営していて
彼のところへ顔を出しました。
この人は釣りの名手なんですが、今年はまだ一回も釣りにいってないとのこと。
もっぱら、自分の山をたった一人で整地して
山道をつけ、珍しい野草を植え込んで小さな公園みたいにしてるんですね。
彼が作った野性味溢れる展望台(?)からは
栗枝渡(くりしど)集落が見えます。
まるでハートの形の集落で、落合集落よりも
歴史的には古い集落なんだそうですが、この集落を眺められる場所が
無かったことから、有名にならなかったという話です。
(ハート形の栗枝渡集落)
ここが眺められる私設の展望台を作った友人はいつも
にこやかですが、こと釣りの話になりますと・・・
急に目つきが険しくなりますよ。
彼が整備した美しい山林と道です。
たった一人でツルハシを振るって整地したとは恐れ入ります。
もっと手前から、はるか眼下に釣りの聖地・・・祖谷川の本流が見えるってものです。
本当に新緑が目に沁みました。
しばらく祖谷の風景に見とれてから今来た道を大歩危まで引き返します。
本日のスケジュールでは、とてもまともなレストランなんかで食事を取る暇はありません。
よって、コンビニのオニギリとパン、それに綾鷹ですっ!!
大歩危でルート32号線と出合い、5月4日の祖谷旅行は終わりです。
ここの信号で彼は南へ、オイラは北へと別れました。
遠来の友は高知竜馬空港から午後4時過ぎのフライトで
お江戸へ帰ります。
なんでも、ぴったりフライトの1時間前に空港へ着いたという電話を貰いました。
いや~お疲れ様でした。
信州にも滅多にないような山岳ルートをレンタカーで走るのって
疲れるよねぇ~。
これに懲りず、また四国へ来てくださいね。
今度は別のところへ行きましょう!!
重ね重ね有難うございました。
それにしても、民宿のご主人の祖谷のすばらしさを広めようという心意気には感心させられます。
我々香川県人も、登山や釣りで祖谷の自然の恩恵を享受するばかりでなく、何かお礼をしなければならないような気がします。
祖谷の友人も凄いけれど、松っちゃんの心意気は本当に素晴らしいです。
オイラも馬齢ばかり重ねて居りますが、学ばねばならぬことが沢山あります。
有難うございます。