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そういえば、バッグの写真もお見せしてないな・・・
そのうち、次のバッグが完成したら
3つ合わせてそろい踏みと行くか。
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5月16日に型紙を作る台紙を買ってきた。
なんと!学年、組、名前なんかを書く欄があるぢゃないか?
こりゃぁ~小学生が紙工作に使う方眼台紙なんだ。
一枚55円也。
シガレット・ケースを作るんで型紙を起こそう。
やっぱり、出鱈目に皮を切り出しても失敗するよな。
常用の煙草ケースを採寸し
この半分ボール紙で出来た方眼台紙に線引きして
ハサミで切り、大体の形を作る。
出来たボール紙を組み合わせてみて・・・
なんとかシガレット・ケースの姿が浮かんでくる。
ま、こんなもんかな?というところで方眼型紙を皮に当てて
皮包丁で部品取り。
色々と下準備をして皮を縫い始める。
シガレット・ケースのマチも小さい皮を切って
角が曲がりやすいように裏を小刀で切り込む。
片方のマチを縫いこんで
そのままフタの部分のステッチへ縫い進む。
反対側のマチも縫い終わるまでに
作業開始から3時間40分掛かった。
これが早いのか遅いのか・・・
オイラにゃ判りませんが、肩がバリバリになる。
実は、昔作ったライターを同じようなケースに入れて
親亀・小亀みたいに一体化しようと思ってた。
でも、二階建てでゴロゴロし過ぎて実用から程遠い感じ。
結果として
シガレット・ケース単体で完成形にすることに。
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最初から想定してたんだが
シガレット・ケースなんての男のアイテムだから
何か表に飾りをつけなくちゃ~なと。
で、
久しぶりの彫金作業の開始と相成りました。
江戸の遊び人は煙草入れにキセル入れなど凝ったものを使って
生活を楽しんでおり
現代のような遊びの無いギスギスした暮らしを野暮と呼んで
軽蔑していたものだ。
さぁ~ねぇ~
何を作ろうか・・・・ちょこっと考えたが
すぐさま、竹の子にしようと思いついた。
竹は成長が早いし、竹を割ったような性格だとか
とかく褒め言葉が多い。
それに今年は竹の子が豊作だと言う。
それを記念して、竹の子ぢゃ。
彫金を休業して4年が過ぎて行った。
な~に
詰まらねぇ理由で止めちまったんですがねぇ。
でも、ヤニ台からバーナーからいつでもリスタート出来る状態にあった。
今は銀も値段が上がってしまって
おいそれと大きな作品は作りにくいご時勢なんだが
オイラは昔買い込んだ銀の地金がそれなりに引き出しに眠ってる。
早速、竹の子の打ち出しを始めた。
鏨(タガネ)もキチンと整理してある(オイラにしては珍しいことだ)。
銀の音を響かせて初夏の風を受けながらタガネを打つのも爽やかだ。
この黒いウンコみたいなの
実はマツヤニと地の粉と呼ばれるものに植物油を混ぜて加熱し
硬い木の台に盛り上げたもので
ヤニ台と総称しますな。
熱を加えると柔らかくなるので
鍛金をしたい地金の板を貼り付けてタガネを金槌で叩きながら
すこ~しづつ、目標とするものに変形させていく。
いわゆる打ち出しという彫金技法だ。
最初は大きめのタガネで大体の形と起伏を形成して
段々と小さいタガネで細部を仕上げる。
何時間か叩いてるとこんなことになってきます。
かなりデフォルメした竹の子で
一番下には竹の根の部分
竹の皮の先端は、もう今の時期だと反り返ったようになってるのもある。
そこは金を蒸着してアクセントにするつもり。
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ほぼ完成したものは・・・
こんな感じになります。
金を蒸着させるやり方は奈良東大寺の大仏様を作った時と同じ手法。
金消しと呼ばれますが
金という物質は最小限使って初めて「粋」になります。
沢山使うと下品で野暮になる。
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さぁ~シガレット・ケースが今か今かと待っている。
ケースにマグネットと出来たばかりの竹の子を装着します。
こんな風なケースに仕上がりました。
詰まらないものでも
出来上がった瞬間は嬉しいものです。
今晩はこんなことを祝って
一杯やるのが今からた~のしみ!!
コイツをヨコに置いて
冷酒をあおりながら
チラチラと横目で眺めるんですね。
んでもって考えることは・・・・
そろそろ禁煙しようかな
な~んてさ。
オイラの人生無駄ばかりよ。
最後のおちが、いやはやイキですね。
日々の生活には、やはり遊びと無駄が必要ですね。
いやはや、無駄ばっかりで、オイラの人生って何だったんだぁ~みたいなもんですね。
でも、何年かぶりでタガネを打つと、なんだかまたぞろ、やりたくなってしまいました。