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去年、大失敗に終わったラウンド・ファスナーのロング・ワレット
表の本体から縫い糸を全部剥ぎ取って
本体だけが寂しく皮だけになって放置されていた。
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むぅ・・・
これのリベンジをしないことには
オイラの皮細工の復興などあり得ない。
そんな気持ちを抱いたまま
数ヶ月が過ぎていったのである。
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最後の工程であるファスナーと内部構造と
外側の本体を一気に縫い合わせる作業が
えらく難しくてもう一度やり直す勇気が湧き上がってこなかった。
悔しくて
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再度内部構造から作り直しながらも
頭は最終工程をどうやったらうまく行くのだろうか?
という一点に集中していた。
年が明けてから寒い部屋で内部構造を作り直す。
内部構造は複雑なんですが
時間を掛ければ
そう難しい訳ぢゃ無い。
内部には小銭入れとカードを入れるポケット。
お札を入れる袋状のスリット。
今度はなるべく柔らかい革を使って縫い目も繊細にしようと
細めの目打ちで穴を明けていく。
縫い糸も細めの麻糸にワックスを塗りこめながら縫い上げた。
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そして・・・最終工程のファスナーの貼り合わせと
全体の一気縫いのステージへ。
ラウンド・ファスナーは兎に角コーナー部分のスムーズさと
全体のフォルムが綺麗になるように細心の注意を払って
作りこまないといけない。
特に内部構造へのファスナーの貼り合わせには
両面テープを使って試行錯誤がやりやすいようにした。
で・・・
出来上がったのはこんな風になりました。
内部の造りはこんな風です。
結構複雑な構造になっております。
しかし・・・
出来上がってみると
エラーが一杯あります。
縫い付ける部分が間違ってたり
やっぱりファスナーの貼り方がイマイチ最善の場所でなかったり・・・
リベンジだぁ~と吼えてみた割には
リベンジには遥かに至らなかったり。
もぉ~やんなっちゃたですよ。
こんなものでは到底売り物にはなりませんな!
表にくっつけたメバルの打ち出しの奴が・・・
あほう!と呆れ顔してるみたいです。
プロフェッショナルが作ったワレットは
凄い出来栄えなのに驚きます。
も一度
リベンジしないと革細工の再興はならないことが痛いほど
判りました。
今回のものはオイラの財布にすることにします!!
まだまだ、皆様の御要望には応えられない銀次郎です。
これも年のせいなのかなぁ。
銀次郎さんが納得できる出来映えのロングワレット。
かっくえぇ!って思うレザーのカメラバックなんか目ん玉飛び出そうな値段しますもんね~
だって、町のお兄ちゃんがジーンズのポケットから半身乗り出したような財布ってカッコ悪い!
と思ってるからです。財布なんか外見から見えるってのダサいぢゃないですか?
だから、これから作るのは持っていてカッコ良いなぁ~と思われる財布になるんだと思います。
ショートワレットに乞うご期待!ってところでしょうか。
職人ってのは、そういうかっくぇ~と思われるブツを手早く何度でも作れる人のことを言うんですね。
でも、本当に芸術的なモノってのは職人の手からは生まれないものなんですよ。
一つしか、そのときにしか作れないもをは素人が作るんですね。
どっちが良いかって言えば、そりゃ~素人が作ったものの方が断然良いんです。
世の中ってそういう風に出来てるとオイラは考えてます。
なかなた難しいと思います。
型起こしから掣縫までして、完成に至るまでに時間が掛かると思います。
私も、職人ですから良い物をお客様にお渡ししたいと常日頃、思っていますが、自分が此しかないと思う物を作るには、丁寧さと時間が懸かります。
商売となると、其れなりの物を売って生計を立て無くては成りません、短時間で其れなりでいいのです。ても、職人気質が強いと儲かりません、でも、お客様には大変信用されますが、食べて行けないのが現状です。
趣味で遣られいる方は、売っている方とは違って居ますので何度もやり直して、超1級品に成ってしまあます。そうなると市場にはでません。
出たとしても超高額に成ってしまあます。
生計と駆引きが愛ならますね。
少し、酔ったのとスマホの打ち込みで訳の解らない事を書いてしまった気がします。
すいませんね?。
釣りも同じなんです。何れだけ風呂敷の広さが在るか、アイディアが浮かんで来るかですよね。困難な時ほど、楽しい物です。
何が何でも、物にしたいと四苦八苦しますが。
困った時ほど、アイディアが浮かんできます。
人間、その様に出来ているですが、凡人はそれが辛くて努力を怠ってしまいます。
楽な方へ行ってしまうと慣れっこなって、良いやってね。
銀次朗さんからしたら、こんな若造が書く事では無いですよね。
お互い頑張りましょうね。銀次朗さんは、金細工と革細工。
私は、今年から始めた寒蘭、花を咲かせて増やす事が、希望なんですが、その前に育てられるでしょうか。
良い物が出来たら見に来て下さいよ。増えれば少しの間お貸しします。楽しみに。
長文になってすいません。