ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

盃を頂く

2015年03月19日 07時02分43秒 | お酒

 

碁仇に電話してみた。

二番目の孫の顔を見に上京してたはず。

もぉそろそろ帰宅してる頃に思えたからである。

落語で語られるように碁仇っての。

「碁仇は憎さも憎し、有難し」みたいな面も多い。

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碁仇氏は昨夜帰宅したとのことで

さぞや、お疲れであろうと問えば

な~に当方は絶好調であるから来宅を待つ!と

挑戦状を叩きつけてくるではないか?

10回打てば7回は負ける相手。

オイラにとっては碁仇などと言える相手ではない。

ハッキリ言って師匠格なのである。

彼は別名、アカマツ師匠とも言う。

オイラに釣りを教えてくれた人でもあるのだ。

有難いことである。

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この師匠の兄上、暢敦(のぶあつ)氏(俗称:のぶさん)が鬼籍に入られて10年になる。

生涯定職に就くことがなかった。若い頃は漫画家を目指していたという。

のぶさんの故人宅を訪問した、碁仇アカマツ師匠が親族から

のぶさん愛用の盃を受け取り、それを小生に貰ってくれ!という話。

二つ返事で、駆け付けることを約して電話を切った。

のぶさんはきっての酒豪であった。

仕事の無い日には朝から酒ビンを抱えてニコニコしてた。

しかも

彼の碁の素晴らしさと言ったら、これをたとえる言葉が無いほどであった。

強いのは無論だが、碁が美しい。

勝負にこだわらず、投げっぷりが絶品。

囲碁というものは、これを打つ態度の良さが強さに正比例すると言う。

まさに、その通りであることを実証していたのぶさん!

彼の愛用した盃で酒をあおれば・・・

良いことが沢山起きるように思えてならない。

この盃

萩の釉薬が桜色に変わっていて、誠に品が良い。

嬉しいな。

春になると、色んなことがあるものだ。

とりあえずのお礼を盃を下さったご親族に葉書でしたためた。

 


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