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香川県の陸地は日本一小さい。
しかし・・・海域並びに島嶼を含めるとかなりの広さになる。
瀬戸内海が地殻の変動で干上がったら香川県の面積は相当あるといえる。
くだらないこと言っても仕方が無いので
ぽんぽん蒸気みたいな小船に乗った。
往復1,000円也である。
梅雨前の重苦しい空気が漂うなか船が小さな港に着く。
島には人影が少なくて
高齢化の進み具合も顕著だ。
こんな島にゲイジュツと言って観光客誘致を目的とした展示スペースが
何箇所か設けられている。
◎◎書店のオーナーらが直島で展開したゲイジュツ騒ぎに
便乗しようとした形跡アリアリなのだが・・・
一昨年、瀬戸内芸術祭として瀬戸内海に浮かぶ小島を結ぶ
イベントを打った。
なんで瀬戸内でゲイジュツ祭を行なわなければならないのか?
オイラにはさっぱり不明だったものだから
当時はついぞ訪問しなかった。
只でさえ飲料水にも事欠く真夏の讃岐で
県外者を呼び込むことにお金儲け以外の何があるのか?
その性根が卑しく感じられて足を運ぶ気がしなかった。
今は訪れる人とて少なく涼やかな風が吹き渡っていた。
美術展示があるという区域へ足を運ぶが・・・
いきなり切り通しのような狭い坂道が港から始まった。
この島の平地面積はごく僅かで殆どが崖みたいなところに民家が
張り付いたような構造なのであるから
通路も険阻である。
右に曲がり、左へ登り、更に右に登るといった具合で美術展示にたどり着く。
こんなものやら・・・
こんなもの。
入館料300円也。
そこを出て海を見れば・・・
こんな具合だったりする。
家は傾き
道はあくまで狭いがこれがこの島の生活そのものなのである。
立派な瓦が乗った家もある。
こういった景色の方が遥かに価値があり、芸術的ではないか?
石垣には芸術的な配置で花がしがみついていた。
面白かったのは漆芸館だ。
壁一面に漆を細工したタイルが貼り付けてあり
まるで蛍が飛んでいるようにも見える。
漆黒の中に研ぎ出した多層の漆が持つ淡い色が浮き出ている。
その暗い壁には大きな窓があって・・・
まるで黒い漆で作られた額縁の中の絵のように
隣の朽ちかけた民家の土塀が切り取られていたのだ!!
いいねぇ・・・
ここへ来て初めて感動しました。
色々見て歩き・・・
港に戻ったが・・・
そこに見えたものは・・・
おお!アンマッチ!とでも言うべきオブジェではありませんか?
スペインの某に作って貰ったと言って有難がってるのは誰?
中にはトイレと休憩所、変なものを売ってる店。
いらねぇよなぁ~こんなの。
ってのがオイラの印象。
今年もまたぞろゲイジュツで盛り上がるんだと言いますがね。
こっちの方がゲイジュツっぽいと思うがなぁ。
過疎の村を使って村おこしだとか・・・
鄙びた島を使ってゲイジツだとか・・・
どうしてそういう安易な発想しか浮かばないのか?
そこに住んでる人たちをどう思ってこういう企画をするの?
オイラにゃぁ良く判りませんが
それでもこれを機会に島巡りでもしようかなと思いました。
おちまい。
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