![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/ed/c168f7a8794026e9813ae92a3c3a55de.jpg)
雑煮に餡子入りの餅を入れて食べるなんて・・・
:
讃岐には「餡餅雑煮」なる食べ物があるのは昔から知識としては持っていました。
でも、頭の中には”ぎょえ~”というサウンドがこだまする。
失礼な言い方としては俗悪なジャンク・フードではないのか?とさえ。
:
昨年末、町で「餡餅雑煮」の看板見て
おいおい!そんなの食べさせるのかよ!とも。
実際、その店で食べて見たら・・・
やはりというか
オイラの口には馴染まないお菓子のような味でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
でも、こういうのって自分でやって見たらどうなるんよ?という気持ちも残ってて。
今朝、おっかさんに頼んで作ろうってことに。
無論、餅を焼くのはオイラの仕事。
何十年ぶりかで新調した餅焼き網に餡餅を乗せて
しっかり見張りをしながら餅に焦げ目がうっすらと付く程度に焼き上げました。
別途おっかさんが用意した白味噌仕立ての汁をお椀によそって。
そこへ、「餡餅大臣」がおごそかに入湯です!
ハシで突っついて沈めてみたりする。
:
餅の端っこをそっと噛んで見ると・・・
パリっとした噛み応えがあって
やがて餡のうすら甘い味が白味噌の塩味とともにやってきた!
うむ~。
なんとも言えん!
こりゃぁ~高尾紳路の碁のような絶妙なバランスではないか!
餡餅の方も、うむぅ~うむぅ~と唸ってるような感じさえするぞ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やはり・・・餅の焼き方が良いことと白味噌にしっかりした味がついてることが基本。
餅って焼く時にほったらかしにしたんぢゃダメなんだよね。
乞食が張り付いているように
もう焼けたか?まだダメか?と、しょっちゅう餅をひっくり返しながら
まんべんなく餅に火を通すことが大事ですね。
で、結果としてはうっすらと焦げ目が付いていながら完璧に火が通った焼餅になる。
右下の白いお餅は餡なしの奴。
コイツは餡入り餅よりすこ~しばかり時間が掛かる。
で
餡餅雑煮を食べたあとで砂糖醤油に漬けて海苔巻きにして頂きました。
餡餅雑煮ともピッタシの相性ですな。
そぉしたら次には黒豆などを食べてまた口を甘くして
濃い煎茶などをゴブリっと呑む。
<結論>
上手に作られた餡餅雑煮はジャンク・フードなどと言うものではなくて
まさに、讃岐の食芸術の一つである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まぁ~甘・辛の繰り返しがよろしいわけで
正月二日の朝が過ぎていきました。