あの空の向こうに・・・

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町田樹 「継ぐ者」

2015-05-18 07:04:41 | フィギュアスケート
プリンスアイスワールドを観た。
(BSジャパン)
町田樹「継ぐ者」

 人間は誰もが何らかの「継承者」と言え、その人生を全うする過程で、「受け継ぐ者」と「受け渡す者」の両者を経験することになるはずです。人から人へと連なる、過去へも未来へも永遠と続く、その連綿たる連鎖の中に存在すること——— をコンセプトに、先人たちが辿った軌跡と、未来を形成する者たちに思いを馳せ、「継ぐ者」を制作しました。
町田樹サイトより

人から人への継承
そして自分から自分への継承もある。
過去の自分があって今の自分がある。
今の自分が未来の自分を作る。

前作品「極北」から「継ぐ者」へ

シューベルト
即興曲 第3曲変ト長調
音源は、町田樹さんが、数多くの音源を聴く中から、国立音楽大学大学院教授・今井顕先生の演奏に出会い依頼したらしい。
カットせず6分間
それに合わせてプログラム構成をする町田樹
どこまでも音楽そして作曲家を大切にしている。
シューベルトからの「継ぐ者」をしっかり受け継いで、受け渡している。

美しいピアノの音色
誰でも自分の心の中に自分の音があり、ある音に惹かれるのは、自分の心の中の音と共通点があるかららしい。

今井先生のシューベルト 本当に美しい。こんな音色に一歩でも近づけるよう私もピアノ頑張りたいな。

「継ぐ者」
深い神秘の世界
闇の中から一筋の光が包むように舞う。
凄い。美しすぎる。
これは引退してまで描きたかった世界観なのかもしれない。
評価 点数 メダルの期待
そんな事より自分の作品を深く作り上げ、練り上げ、いろんな形で継承したかったのではないだろうか。

アスリートからアーティストへ
本当の芸術家へ

いつか町田樹プロデュースの氷上の舞台を観てみたい。
全幕一つの物語の舞台
音楽はフルオーケストラ


プリンスアイスワールド2015
ダンス色満載で切れのある演出だなと思った。楽しかった。他のアイスショーと違っていた。
演出は今村ねずみとの事
2年目らしい。いつの間に凄い人になっていた。知らなかった

先日数十年ぶりに再会した友人と、今村ねずみの話で盛り上がったばかりで

その昔 倉本聰「昨日悲別で」という作品があり、私はかなりはまった作品でして

北海道の炭鉱町から上京
東京という荒波に揉まれながらダンサー目指す若者と、炭鉱町に残った友人 母親との心の交流 それぞれの人生を描いた作品

赤坂のタップチップスのダンサー役で出演していた今村ねずみ
彼は赤坂にあったタップチップスの本当のダンサーだった。
倉本聰作品の中で私の一番好きな作品
映像化はされていない。でも我が家に本は残っていた。


いい作品って、やっぱり継承されていくもので、それがたとえ低視聴率でも、ダメ作品ではなく、かえってそういう作品の方が味があったり心に残ったりする。数字の向こう側には、たくさんの人たちがいて、それぞれの人生があって。感じ方、受け止め方はみんな違って
だから、上がった、下がったで一喜一憂するのは、視聴者に対して失礼な話である訳で
ドラマ一つで大きく人生が変わる事もある。
最近すぐ低視聴率だと爆死 打ち切りみたいな文字が駆け巡り
なんだかこんなんでは、いい作品はもう生まれてこないかもしれない。
こんなに録画機能が充実しているのに、オンタイムにこだわる
私は、いい作品は必ず録画で鑑賞する。
当たり前の事(録画でもコマーシャルは飛ばしません)

記録より記憶に残る作品こそが継承されていく。そう町田樹の作品みたいに

プリンスアイスワールド 来年はぜひ行きたいな
そして町田樹さん もう凄すぎて
今度は生の「継ぐ者」を感じたい。
そして羽生君と共にいつまでも応援させてください。