あの空の向こうに・・・

音楽 自然 日々の出来事 
感じるがままにつづっていきます

羽生結弦レクイエムに込めた思い

2015-11-30 21:11:01 | フィギュアスケート
「NHKフィギュア選手権」
羽生結弦 世界最高得点で優勝
もうびっくりの連続
こんな点数を目にする日がまさかくるなんて
羽生君ってまるで頂上のない山をひたすら登っているって感じで
以前のインタビューで、「試合に勝つと通過点として小さな達成感がある。大きな達成感を味わいたくはないかなと思う。目標を決めると、行き着いたら燃え尽きてしまう。」
そこが頂上だと思ったらもう成長は見込めないって事か
どこまで成長するんだろう。

そしてエキジビション
羽生結弦「天と地のレクイエム」
作曲松尾泰伸 振付宮本賢治
闇から光へ
生きているって奇跡の連続なんだな

松尾さんのブログから楽譜購入



温かみのある手書きのスコア

この楽譜に込められた思い
羽生君がこの作品に出会って、何を感じ、なにを伝えたいのか、じっくり楽譜と対話してみたい。

上田城から別所温泉 ~心温まるドラマあり

2015-11-23 11:17:04 | 日記
真田幸村ゆかりの地 信州 上田城

数週間前は燃えるような紅葉だったみたい。今は徐々に冬支度
でも風は暖かい。
数年前、桜満開の時訪れて以来2度目の上田城
1月からNHK大河ドラマ「真田丸」にあやかり、街は真田幸村押し一色

以前来た時に「ぜひ大河ドラマに真田幸村を」と署名活動していて。
私も記入した記憶がある。
大河ドラマ実現はこの地域の人々の長年の夢だった。

上田からローカル電車別所電鉄に乗り別所温泉へ
結構乗り鉄もいる。時間により車両が違いカラフルな車両も走っている。ガタンゴトンの音が心地いい。


別所温泉にはいくつかの立ち寄り湯があり、最初に入ったのは旅館街の中にある石湯


150円
ドライヤーはないので髪を洗う場合は要注意
真田幸村にとってこの石湯は大切な隠し湯だったそうで

小さな湯船から石の重み 歴史の重みを
感じられる。いい湯だった。

次に入ったのは別所温泉駅近くにある「あいそめの湯」
500円

露天風呂 内湯 岩盤浴もありのんびりできる。売店 そして食事(ラーメン どんぶり物)もあったが、近所のお店に注文して出前しているみたい。親子丼美味しそうだった。

旅館に泊まるのもいいけど、上田駅周辺のビジネスホテルに泊まり日帰り温泉で楽しむ方が安上がりかも

そして別所温泉からもっと山奥の小さな集落
母の実家へ
もう路線バスもなくなり、どんどん高齢化が進み、空き家も増えてしまい
でも自然豊かで人々は温かい


こんな山奥の小さな集落に、先日あるドラマがあったらしい。

若いブラジル人の女の子が突然村役場にやって来て
「自分のルーツを探している」との事
わかっている情報は「祖父がこの村出身そして苗字だけ」
はるばるブラジルからやって来たらしい

その苗字はこの村はとても多くその時は全然わからなかったらしい。
でもその事が新聞記事になって。
それを読んだ人が「あれ?近所にブラジル渡った人がいた」ってなり、無事その女の子は自分のルーツに辿りつけたらしい。

地球の裏側に住み、自分は日本人の血をひいていることがわかり、一生懸命アルバイトをしてお金を貯め、そしてこんな山奥にやって来て自分のルーツを探し当てた。
一晩泊まったとのこと
「思えば遠くにきたもんだ」
彼女はそう思ったに違いない。



なんとも心が温かくなる話で
こちらまで嬉しくなってしまった。


テレビ東京「Youは何しに日本へ」でアメリカから来た男性(寅吉さん)が自分のルーツを探す旅に密着して辿りつけた番組思い出しちゃった。
いくつかの偶然が重なったり 人々に助けられたり。でもその偶然がもしかして必然だったのか?
ご先祖さまが導いてくれた、そう思ってしまう。

やっぱり
人の縁って見えない糸で繋がっている

アリス=紗良・オット&フランクフルト放送交響楽団@東京芸術劇場

2015-11-19 23:16:08 | 音楽
フランクフルト放送楽団&アリス=紗良・オット 東京芸術劇場

2015年11月19日
曲目
グリンカ/歌劇『ルスランとリュドミラ』 序曲
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 op.68

指揮:アンドレス・オロスコ=エストラーダ
ピアノ:アリス=紗良・オット
管弦楽:フランクフルト放送交響楽団



チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番
ホルンで始まる壮大な序奏
第1楽章は華やかでそしてドラマティック
彼女のピアノの華とこの曲がドンピシャで、聴いていて気持ちいい。
彼女のピアノって天真爛漫の性格がそのままピアノ演奏に出ている感じで、聴いていてとっても元気になる。ピアノが好きで好きでたまらないって感じ
細い手なのに凄いダイナミック
それでいて繊細で透明感がありどこまでも美しい。
第3楽章 ピアノとオケの掛け声素晴らしかった。
彼女は、聴く度に成長している。彩りが増している。

裸足のピアニスト アリス=紗良・オット
ドイツ人の父と日本人の母、ミュンヘン生まれの27歳
美しく笑顔が素敵ピアノは情感豊か
「天は二物を与えず」でなく
「天は二物を与えた」

って感じ

でも神様は二物を与えたかいがありましたね。
だって彼女のピアノの音色と美しさでこんなにもたくさんの人を幸せにしてしまうのだから

「言葉で自分の意志を伝えるよりもピアノの方が的確伝えられる」

すべての事を感じてピアノの音色に重ね伝えているんだろうな
3歳下の妹 モナ=飛鳥・オットもピアニスト
モナさんのピアノの音色も透明感あってホント素敵なので是非共演&ソロリサイクルしてほしい。


後半はブラームス交響曲第一番
ブラームスが20年以上の歳月をかけ完成した作品

曲を聴きながら、ドイツ南西にあるバーデンバーデンの風景が浮かんだ。(行ったことないけど)
黒い森 木々の揺れる音 爽やな風 小川のせせらぎそして温泉
音楽には色がある。風景がある。
バーデンバーデンには、ブラームスの散歩道があるらしく、ブラームスが散歩しながらこの曲の構想を練ったらしい。いつか是非行ってみたい。ブラームスの足跡を巡る旅

第4楽章アルペン・ホルンの旋律
クララシューマンへの恋心
叶わなかった愛
でも心は繋がっていた。そう思いたい。

後半になるにつれ、もう涙腺崩壊
1週間前のパリでの悲しい出来事
音楽を聴いて、感じて、この素晴らしい瞬間に立ち会える幸せ
当たり前の日常がどれほど幸せなことか

フランクフルト放送交響楽団
ホント素晴らしかった。良く音が鳴っていた。
やっぱりドイツのオケでドイツ生まれのブラームスを聴くって本家本元
これを本拠地で聴けたら最高

アンコールはこちら


終演後のサイン会は長蛇の列
マエストロ&アリスさんにサインしてもらった
目を合わせて「ありがとうございました」ってみんなに言ってくれてた。
2人ともおちゃめで漫才コンビって感じだった
20日22時からのテレビ朝日報道ステーションにアリスさん出演するらしい。録画予約完了

ブラームスは秋が似合う。
東京も秋一色
神宮外苑イチョウ並木

見頃は、もうちょっと先

ユンディリ協奏曲の夕べ@サントリーホール

2015-11-12 10:25:49 | 音楽
ユンディリ協奏曲の夕べ
東京交響楽団
指揮 現田茂夫
2015年11月11日(水) 19:00開演サントリーホール


ショパン:ピアノ協奏曲 第1番
Chopin: Piano Concerto No.1 in E Minor, Op.11

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
Beethoven: Piano concerto No. 5 in E-flat Major Op.73 "Emperor"



中国人ピアニストユンディリ
来日直前には5年に一度のショパンコンクールの審査員そしてソウルでの演奏会
調子を落としているみたいな噂もちらほら

ショパンコンクールという大舞台で優勝し早15年
ショパンコンクール優勝は大きな経歴になるけれど将来が約束されているわけでない。
ピアニストはいつも完璧を求められ、たとえコンクール覇者でもいい加減な演奏をしたらもう呼ばれない可能性もある
才能の使い方を間違えると大変だ。
ユンディリも山あり谷あり

3週間ぶりのサントリーホール
周辺もすっかり秋の気配
木々が染まり風が冷たい。

ショパンコンクールで優勝した時のユンディリの映像をYouTubeで観て聴いて、いつか彼のショパンピアノ協奏曲1番を生で聴きたかった。やっと実現した。

客席を見渡すと若い人から年配者まで幅広い。
意外に男性も結構いる。満席に近い。
NHKホールに集まるお客様の平均年齢を思うと、将来クラシック演奏会が途絶えてしまう不安もある中、幅広いファンがいるってとってもありがたい事

ユンディリのコンサートは3度目
協奏曲は初めて。
今日はステージ真横のRA席1例目
ユンディリ登場
あれ?痩せた?


ショパンピアノ協奏曲第1番
1830年10月11日、ウィーンへ旅立つ直前に行われたワルシャワでの告別演奏会ショパン自身のピアノ独奏により初演された。

オーケストラの序奏でなぜか私の方が緊張してしまった。
最初のピアノの一音を聴いて、やっと落ち着いたって感じ。
ユンディとっても緊張しているように見えた。

第1楽章で指揮者現田茂夫さんの目が一瞬動いた時があったけど、さすが冷静。上手い。オケも温かい。
やっぱり本番にはドラマがある。CDと違う。だからこそ演奏会ってやめれない

第二楽章は美しかった。月の光のようだった。やっぱりユンディのピアノの音色好きだな。

後半の「ベートーヴェンピアノ協奏曲第5番皇帝」伸びやかでテンポよかった。
アンコールはショパンノクターン第二番
サイン会はなかったみたい。

しかし最近の中国人ピアニストの活躍って凄い。ランラン ユジャワン ハオチェンチャンも気になる(辻井伸行くんとヴァンクライバーンコンクールで同時優勝の人)

ただいま来日中のユジャワン&ロイヤルコンセルトヘボウオーケストラとのチャイコフスキーピアノ協奏曲第2番もすごかったみたいだし
行きたかった。彼女のミニスカートでの演奏映像を見ると元気になる。楽しくなる。

「自由に楽しくピアノを弾いて何が悪いんですか?」
のだめ(のだめカンタービレ)が浮かんじゃう。
ユンディ~うかうかしてられないね

羽生結弦スケートカナダ 本番の魔力

2015-11-01 22:08:28 | フィギュアスケート
「グランプリシリーズは何が起こるかわからない」羽生結弦

先週のスケートアメリカ宇野昌磨君のフリープログラムプッチーニ 歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」が素晴らしすぎて何度もリピート

そして舞台はスケートカナダ

羽生結弦「ショパンバラード一番」
直前練習では素晴らしいジャンプを何本も決めていたのに
とっても集中していたのに
本番には魔物がいる。
でも、ジャンプの失敗を忘れるくらい美しいショパンだった。


そしてフリープログラム陰陽師「SEIMEI」
日本的な和を取り入れたプログラム
「僕だからこそ表現できる」
昔、伊藤みどりさんの和太鼓を使ったプログラムがあって。最初はびっくりしたこれを受け入れていいのかどうなのか混乱した。多分見慣れていないから。そして観る力がなかったのかも
海外の評価も賛否両論だった気がする。

でも時代は移り、日本の伝統 和の魅力が広がりつつある今だからこそ、そして王者の羽生結弦だからこそ表現できる、発信できる。


昨年NHK杯 ハンヤン(中国選手)との激突で怪我をした際
「この前は1秒に満たない差があったら、僕は(命を落として)いなくなっているかもしれない。」

生としての命
使ってこその命

いろんな経験からいろんな事を感じてこのプログラム「SEIMEI」行き着いたのかな


昨日のショートプログラムの時はテレビ局が羽生くん色に染まりすぎて羽生ファンとしてもなんだかなあって感じだった。
ショート6位の時点で羽生結弦「フリーで逆転優勝へ」みたいな報道
一位に付けてる村上大介さんに失礼

昨年NHK杯で村上大介さんが優勝した時も彼のショートプログラムは確か放送されなかった気がする。
以前さいたまで行われた世界選手権の時も、ショートプログラムで一位に付けてる町田樹さんに羽生君がどうしたら逆転優勝できるかみたいな番組あって
羽生君を全面に押し上げておけば数字取れるだろうみたいなのってちょっと
誰もが最高の演技をと頑張っているのだからとちょっと愚痴ってみたが選手は器が大きいので関係ないですね
でも今日は公平だったよかった。

羽生結弦プリープログラム「SEIMEI」
4回転サルコー 4回転トウループ
やってくれた!
そして美しい立ち振る舞い。物語に入りこんでしまった。
ショート6位からの巻き返し
ミスがあっても銀メダル さすが


優勝はパトリックチャン
彼の演技やっぱり好き
そして笑顔が素敵
パトリックチャンのフリープログラムショパンメドレー

練習曲ハ短調作品10-12革命のエチュード24の前奏曲作品28より第4番ホ短調スケルツォ第1番

おかえりなさい
そしておめでとう戻ってきてくれてありがとう
素敵なショパン だった。

永井優香さんプリープログラム
コンビネーション素晴らしい。伸び伸び滑っていて見ていて気持ちいい。
「奇跡のシンフォニー」映画のラストシーン想いだしちゃった。

壮大な曲に合わせたホントダイナミックな演技
映画もまた観たくなっちゃった。
銅メダルおめでとう

そして3位村上大介さん やったね!
xJAPAN. YOSHIKIのAnniversaryに乗せてすごく引き込まれた。
喜怒哀楽を上手く表現できてた。
もうちょっと点数伸びてもいいのでは?
と思ったけど
あのパトリックチャンの声援の後の最終滑走
ドキドキが伝わってきた
解説の織田信成さんの涙にこちらもうるうる24歳 これからだね。
グレーシーゴールド選手と家族ぐるみのお友達だなんて国際色豊かで羨ましいかぎり


19歳川原星グランプリシリーズデビュー
フリープログラム千住明「宿命」
もうびっくり
この曲はテレビドラマ中居正広主演「砂の器」で使われた曲
懐かしい。
まさかここで聴けると思わなかった。聴けて嬉しかった。スピードがありよく曲に乗っていた。美しかった。これからが楽しみ。

グランプリシリーズはやっぱりドラマがある。何かが起こる。本番の魔力