鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

傀儡たちの動乱ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー第三話

2019-11-12 20:14:00 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



ー傀儡たちの動乱ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

第三話


「ゼーリック様。スカルダート皇帝から超空間映像です。」

「…ちっ。」
「これからが良いところだったのだが。」ゼーリックは回線が繋がる寸前、舌打ちブツブツと呟いた。

「これはこれは、スカルダート皇帝。」
「今しがた二匹を確保、どちらも換装が可能で御座います。」



「ほう。それは楽しみだな。」
「容姿を観てみたいものだな。」

「御意。」ゼーリックは頭(こうべ)を垂れると直ぐに薫と美影を映し出した。



「うむ。」
「これでガミラスそして、地球人の生態サンプルが手に入った。」
「ゼーリック殿には感謝する。褒美を取れ。」

「衛士。ゼーリック殿に褒美取らせ。」

「御意!」



「ゼーリック!褒美だ!」
「受けとれッ!!」衛士達は携帯するコスモ・サブマシンガンをゼーリックに向け、撃ち放つ。
複数の連射される銃声が、機関区内に響き渡る。



「うぐぐぐぐっ!」
「サーダ貴様!この儂を誰だと思っている!」
「儂はゼーリック!ガミラス……」

「ガミラスのゴミであろう。」
「アハハハハッ!」

ゼーリックは血反吐を吐きながら、膝から崩れ堕ちるように床に倒れた。

「衛士らよ。地球人サンプルと次元潜航母艦を早急に持ち帰れ。」

「御意!」



「クックッ。」
次元潜航攻撃が可能に成った暁には、長年戦争状態であるデサリアムを墜とせると云うもの。
さらには、地球人を我ら暗黒星団帝国の駒に使う事も可能。

「私は暗黒星団帝国の繁栄には欠かせない唯一の人間。」
「唯一の人間にして女王(皇帝)。」

どの生態サンプルも、私に相応しいサンプル。
まだまだ、優秀なサンプルが手に入る。
完全な人間として、復活する日も、そう遠くは有るまい。



「脳以外は機械の身体。」
我らは、「死の恐怖から逃れる為、永遠の命を手に入れた…。」
「だが、種を残す機能は失った…。」

デサリアム星との星間戦争で、元々の人間は本来の身体を捨て、強化する事を選んだ。
より強く。
部品さえ交換すれば、死ぬ事もなく直ぐに戦線へ復帰可能とした。

だが、彼らデサリアムも我らの秘密を知り、倒した我らの兵の唯一の人間としての部位である脳を電脳化、完全なサイボーグ兵とし、戦地に送り帰す。
そう。昨日まで味方だった者が操り人形で、敵兵。

「この戦争を長引かせては成らないのだ!」

「私はスカルダート・サーダ。」
「暗黒星団帝国、唯一の人間。」
「そして、あの女王(おんな)が持つ、星を再生する力を秘めたアケーリアスの遺跡"コスモ・エレメント"を我が手に!」



第四話へ
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また設定資料から引用。一部、拾い画を使用しています。

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