二次創作
宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー
第十五話
一部の部隊ネレディア准将管轄の警務隊を残し、残存部隊を率いり、アベルトは進軍した。
そのアベルトは思う。
この戦いには"裏"があると・・・
「この戦いで我々を殲滅させて得れるもの…
イスカンダルか…いや、違うスターシャ…スターシャの持つ"波動のエレメント"…か。
やはり、波動のエレメントと考えるのが妥当というところか。」
「あのテレサから授かったとされる波動のエレメント。
惑星(ほし)を…恒星系いや、この宇宙をも創り変える事も可能と云われるもの。」
「……もし、私が…。」
「なるほど。そう云う事か。」
「私の仮説が間違っている事を祈る。」
「だが、私は屈辱を忘れん男だ。
母星ガミラスを失い、多くの臣民をも失った屈辱。」
「この屈辱は全て返さねばならん!」
「タラン参謀。艦隊幅を大きく取らせよ。」
「奴の居場所が解ったよ。」
「奴の居場所は、このオクトパス星団ガス雲最深部、いや、入り口だ。」
「入り口!?でありますか?」
「そうだ。元々、太陽が存在したのだよ。
その太陽が柊焉を迎え、ブラックホール化、それが更に柊焉を迎え、新たな恒星系へ成る過程なのだよ。この宙域、オクトパス星団は。」
「その起点とも云える場所、我々からすれば最深部で出口だが、奴らからすれば入り口だ。」
「まぁ。我々からしても、ある意味、入り口なのだけどな。」
「はぁぁ…。」
少し困り顔で、頼りなく返答したタラン参謀。
「まぁ。いい。とにかく艦隊幅を大きく取らせ、前進だ。」
「ザーベルク。」
◆
「まもなく、オクトパス星団宙域に到達します。」
メインレーダーを監視する船務長を兼任する森 雪が告げた。
「うむ。」
「ガミラス艦隊の位置の確認は出来るか?」
「コストレーダーに微かに捉えています。」
「暗黒ガス雲の影響だと思われます。」
「映像に障害が現れ初めてます。」
「相原。超空間通信ならガミラスの艦隊と連絡は可能か?」
「はい。今のところ大丈夫です。」
「船務長。通信長に座標を送れ。」
「相原はその座標に超空間通信を送れ。」
「あの艦隊の旗艦がデスラーなら直ぐに反応するはずだ。」
「了解。」
この時、古代をはじめヤマトのクルーたちは、暗黒ガス雲に紛れ、暗黒星団帝国軍"惑星要塞艦ゴルバ"が潜んでいる事を知る余地も無かった_。
◆
「メルダーズ司令!妙な超空間通信をキャッチ、どうやらガミラス艦隊に送られたものと思われます!」
「妙な超空間通信だと?」
「はい。」
「…ガミラスに送られたとものだとすれば、返信が有るやも知れん。」
「返信先の座標をトレースせよ。」
「御意!」
それから直ぐにデスラーからヤマト宛に超空間通信が返信、トレースされ、ヤマトの座標を得たメルダーズ。
「メルダーズ司令!返信先の座標は¢:℃#@¥$@#℃@宇宙戦艦ヤマト!」
「ヤマトか。」
ますます、面白く成って来たという事か。
メルダーズは不敵な笑みを浮かべた。
「このまま、ヤマトも引き付ける。」
「レーダーオペレーターは、ヤマトから目を放すな。」
「ガミラス艦隊の動きは、どうか?」
「ガス雲内に突入したようで、感度があまり良くありませんが、どうやらガミラスは、艦隊幅を大きく取らせているようです!」
◆
第十六話へ
つづく。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。
つづく。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。