本来、TVコマーシャルはお金を払って、商品ひいては会社のイメージをアップさせるのが、目的の筈です。EM（イーモバイル）が、猿をオバマ氏に見立てて、オバマ人気に便乗するつもりだったのでしょう。そんなつもりはなかったのでしょうが、結果的に人種差別だと抗議されて、放映を中止しました。広告のプロが携わって、例え少数であったとしても、見る人を不快にさせるCMで、会社のイメージをダウンさせて仕舞いました。確かに全ての人に受け入れられるのは、至難の業です。でも受けての心情を忖度出来なければプロとは言えません。クライアントがデモ版を見て、対価に見合う出来栄えと判断して、ゴーサインを出したのでしょう。最近のTVコマーシャルには、作り手の自己満足を優先している様に見える例が、多いように思います。大阪を逃げ出すＮ食品、カップ麺の売り上げが落ちたからと、人気タレントを使ってCMを流しています。彼が、１個百何十円のカップ麺を食べますか。少なくても受けてのイメージには、「こんなもの食えるか」ってイメージです。彼は、トヨタのCMにも出ていますが、カローラのフィールダーを運転している所は、想像できません。人気タレントを使って、高いギャラを払っておけば、クライアントも広告代理店の担当者も、予算の大きさで仕事をしたと満足しているのでしょうけれど。トヨタのフィールダーなら、彼が宣伝しなくても同じだけ売れますよ。個人的には、日産のウイングロードの方が好きです、カローラフィルダーより個性が強烈ですが。このとんがりを取っていくと、トヨタの車になります。