つれづれ・旅日記

一陣の風が誘(いざな)う 良い旅を(ボン・ヴォヤージュ)と囁きながら
天衣無縫 写真でつづる さすらいの記憶

出たな ! 妖怪

2016-10-20 01:35:11 | 旅行

 
 ある朝 フロントグラスを 「 コツコツ 」と ノックする音に目覚めると 

つぶらな瞳が  風来坊をじっと見つめていた



  


     『 私に 花の首飾りをかけてください そして娘の姿になって 風来坊さんのお側で 
      ず~と お仕えしとうおす  ただ、 私が 見ないでとお願いする事だけは しないで下さい 』

   『 そら~ 風来坊は若い娘さんも好きやで そやけど風来坊には妻も子もある身やで 』

     『 そんなこと言わんといておくれやす うち、辛うおすえ 』 

    『 それに 見んといて言われたら どうしても見たくなる性分やがな』 

    『 せっかく仲良う暮らし始めても じきに山雀の姿に戻って 飛び立って行かな ならんようになるで』 

     『 そんなに、言わはるんどしたら 辛うおすけど、諦めまひょ』 

    『 お互い 悲しくなるようなことは せんほうがええで』 







山雀は名残惜しそうに  振り向き振り向き 飛んでいきました 

おしまい

惜しいことしたなぁ 



          



                           




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