公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

療育関係者 の方から

2014-02-01 | 現在の教室運営
療育関係者 の方から、障碍児学習では環境設定で改善することもある、というようなおたよりをいただきました。ありがとうございます。

こどもの学習の様子から、手探りではあるものの、実施している学習のさせ方が
的外れではないことがわかって、「やっぱり・・・・・・」とうれしく思いました。

おたよりに
≫発達障碍を専門とする作業療法士や言語聴覚士、心理士の協力を仰ぐのが近道か≪
というお話がありましたけれども
この子の場合、家庭にそのような余力はありません。時間的にも経済的にも。
かといって、他人である私がこの子を連れて専門家を訪ねるということも不可能です。
また、これまで様々な障碍児対応もしてきましたけれど
ご家庭の、それこそ献身的な協力があってはじめて大きな効果が得られるものであるということも
承知しています。

日常生活の様々な面での心配りということが可能であればよいのですけれど
「せめて障碍児手当はこの子の学習サポート費用に充てよう」というのが精いっぱいで
お母さんもパートを掛け持ちして働いている状況では困難です。

うちの教室へ通ってくる週に二回の学習時間に
できる限りの事を続けていくしかない、というのが実情です。
小学校の特殊学級も、ともすれば
「問題児が問題を起こさないようにお守りをしている」ということになりがちで
一般の教員が一年限りの交代制で学級担任をしているようなところが多く
専門の≪先生≫が在任しているところはほとんどありません。

そのため、療育専門の研鑽を積んできた≪先生≫が特殊学級に着任したものの
「指導」にあたろうとすると、校長・保護者などと対立してしまい
「好きなことをさせておいて、危なくないようにお守りをしていればいい」というまわりの無理解に苦しむ
というようなこともあります。
この先生はうちの生徒の親で、当人から詳しく話を聞いたものです。
結局、先生自身がうつ症状に陥ってしまい、特殊学級担任を外れることになりました。

話がそれました・・・・・・
で。
現在の生徒については、親を介して特殊学級の先生に、
『塾ではこのような対応・指導をうけている』ということを伝えて貰い
「成果が上がっているようなので、学校でも同じような指導でお願いしたい」ということで
学校での学習を塾での進度に合わせてもらっています。
その効果かどうか、
近頃、国語学習では正答率がかなり向上してきています。

やれること・してあげられることをせいいっぱいやっていくしかないのですね。


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