大きさは無関係? 世代と人種を超えたバストの理想黄金比が明らかに
まだまだ寒いとはいえ、ショーウインドー には春を感じる今日この頃。分厚いコートを脱ぎ捨てて、春色の服に袖を通すのが待ち遠しい。
しかし薄着になればなるほど、体型は悩みの種となる。特に女性を象徴する「バスト」に自信がないという方に朗報だ。
理想的なバストについての調査結果によると、大きさではなく「バランス」が最も大事だという。
□バストの大きさは問題じゃない⁉
イギリスの研究グループが、「最も理想的なバスト」についてのアンケート調査を行った。
調査では女性の胸を大写しにした4枚の写真の中から、最も美しいと思う1枚を選んでもらう。
写真は加工によって、「乳房の上端からバストトップまで」と「トップから下端まで」の割合がそれぞれ35:65、45:55、50:50、55:45になるようにしてある。
50:50というのが、すなわち上下の真ん中にバストトップがあるということだ。
つまり、この調査では、大きさではなく、バランスがどのように美的感覚に訴えるのかを調べたのだ。
□理想的なバストは人種を超える
調査の結果、ほぼ9割の男女が選んだのがトップの位置が45:55になっている写真だ。
バストを扱うことも多い形成外科医を対象にして同じ調査を行ったところ、その94パーセントがやはり同じ写真を選んだ。
どうやら「乳房の上端からバストトップまで」と「トップから下端まで」の割合が「45:55」は乳房の黄金比と言えるようだ。
またこの美的感覚は人種とは関係ないようで、ヨーロッパ人、北アメリカ人、南アメリカ人、そしてアジア人それぞれの集団の約9割の人々がこの写真を選んでいる。
実際にこの理想的なバストの持ち主として挙げられるのが、有名な「ミロのヴィーナス 」。
大きくもなく小さくもなく、自然な肉体美はまさに理想的。ギリシャ時代から現代までこの感覚は変化していないようだ。
□理想的な角度も判明
同チームは理想的なバストの形について、さらに詳細な調査をしている。
それによれば、バストトップの向きは水平から20度だけ上向きであるのが理想的だそうだ。
またミロのヴィーナスにも見られるように、トップより上側は直線のラインを、下側は緩やかなカーブを描いているほうが美しいらしい。
□巨乳ブームは一部の偏った支持層?
一昔前の巨乳ブームのように「大きければ大きいほどいい」というのは、どうやら一部の偏った支持層だけのようだ。
当時は美容整形でもバストトップより上に丸みをもたせていたようだが、現在の大多数の美的センスとはずれるらしい。
なお、この研究は決して興味本位で行われたわけではない。乳がんで乳房を失った人の乳房再建術に、この成果を役立てることを目的としているそうだ。