
今回のバブルは国境を越えている! 世界を巻き込む「マネーバブル」の波に乗ろう/お金の教養長く続いたデフレのトンネルから脱しようとする日本。しかし、世の中的に景気がよくても、それを実感できていない人は多いのではないでしょうか? 老後破産や格差社会の不安が広がる昨今、自分を守るために必要なのが「お金の教養」です。
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2019年までにチャレンジを」 理由は消費税
こうした施策を中心に、2020年までに名目経済成長率4%を達成したいと表明している政府ですが、真のデッドラインは2019年だと私は考えます。その理由は、先ほどもチラリと触れた消費税増税。
安倍首相は、2019年 10 月に消費税を 10 %に引き上げる意向を示しています。前述の通り、増税すると株価は下がります。景気が悪くなるからです。8%にアップさせたときの苦い経験もあり、 10 %への引き上げは再三延期されてきました。しかし今回は安倍首相も麻生財務大臣も、「もう先延ばしはしない」と明言しています。
ならば少しでも早くデフレ脱却宣言をし、増税で少々冷水を浴びても大丈夫な状態を整えるしかありません。
もちろんダメージをゼロにはできませんが、その程度を軽くしたい。そのためにも、この時期までに景気を十分に温めておきたいのです。
逆に、もしインフレ率2%を達成せずに増税したら、再びデフレに舞い戻るのは必至。その場合は、増税をまたもや見送らなくてはならなくなるでしょう。安倍首相にとっては正念場です。黒田日銀総裁もまた、正念場です。この3月に続投が決まりましたが、2019年半ばまでの2%達成が、再任の条件だったに違いないと思います。
実をいうと、個人的には、私は続投しないほうがよかったと考えています。というのも、黒田総裁が少々「息切れ」しているからです。就任以来強気に量的緩和に取り組んできたものの、2016年には「マイナス金利政策」を採用。これは金融機関からも非難ごうごうですが、インフレ率2%達成の面から見ても得策ではないと思います。