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ウディ・アレン氏、アマゾンを契約違反で提訴 75億円支払い求める
第69回カンヌ国際映画祭に出席した米映画監督のウディ・アレン氏(2016年5月11日撮影)。
【AFP=時事】米国の映画監督ウディ・アレン氏は7日、米アマゾン・ドットコムが映画制作の契約に違反したとして、6800万ドル(約75億円)の支払いを求める訴えを起こした。養女に対する過去の性的虐待という「根拠のない」疑惑を理由に、アマゾン側が契約を破棄したと主張している。AFPが訴状を入手した。
法律事務所クイン・エマニュエル・アークハート・サリバンに所属するアレン氏の弁護士によると、同氏は、昨年6月にアマゾンから契約の打ち切りを求められて以降、最新作『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』の制作費900万ドル(約9億9000万円)の支払いを拒否されてきたと主張している。
アレン氏は、アマゾンの有料会員向け動画配信サービス「プライム・ビデオ」で配信されているドラマ『ウディ・アレンの6つの危ない物語』の制作後、同社と複数の契約を締結。『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』の制作も一連の契約に含まれていた。
ニューヨークの連邦裁判所に提出された訴状によると、アレン氏は同作の制作費900万ドルと他作品の最低保証金を合わせ、6800万ドルを超える支払いを求めている。
アレン氏によると、アマゾン側は「アレン氏に対する新たな疑惑や同氏の物議を醸すコメントを含む突発的な事態」、俳優陣の出演拒否などを理由として、契約が「履行不可能」になったと通告した。
同氏はこれまで、1990年代初めに当時7歳の養女ディラン・ファローさんに性的虐待をしたとの疑いを持たれてきた。
この疑惑は、当時アレン氏と交際していた女優ミア・ファローさんが最初に告発したもので、数カ月に及ぶ捜査が2度行われた末、同氏は不起訴となった。また、同氏は一貫して容疑を否定している。
しかし、成人したファローさんは、同氏から性的虐待を受けたと主張し続けている。 【翻訳編集】