生活習慣病予防に!「果物」の選び方・食べ方
2019年2月10日
松田 真紀
甘くておいしい果物――好きだけど太る、、と敬遠していませんか?
だとしたら、、もったいない! 果物には独自の健康効果がいっぱい。果物は食べ過ぎに注意すれば、健康増進や老化防止に、とても頼りになる食材です。
野菜と果物を多く食べている人では、主に消化器系の食道がん、胃がんに加えて、肝臓がん、肺がん、乳がんなどの発症リスクが低下することが、国立がん研究センターが実施している約20万人の日本人を対象とした調査で分かっています(出典:Wakai et al. Jap J Clin Oncol 2011)。特に食道がんのリスクが低下はほぼ確実。果物のみ、肺がんリスクとの関連性も認められています。
また、野菜・果物の摂取は脳血管疾患についてもリスクを低下させる関連が見られたと発表されています(出典:Takachi et al. Am J Epidemiol 2008)。
そして、果物を多く食べる人では2型糖尿病リスクも上昇しないことも分かっています。大切なのは、食事全体として果物の摂取量を判断すること。
糖尿病患者にも毎日1単位の果物の摂取が勧められています。もちろん、個別の病態により摂取量は異なりますから、主治医と相談は必要です。
「果物離れ」、実は非常に深刻な問題
日本人は欧米人に比べて中性脂肪がつきやすく、生活習慣病を引き起こしやすいという特徴があります。このことから、近年重視されている日本人対象のエビデンスからも野菜・果物摂取は、多くの生活習慣病を予防する効果もあるとされています。
厚生労働省の「健康日本21(第二次)」では、果物は体重コントロールに重要な役割があり、循環器疾患や2型糖尿病予防に効果、消化器系や肺がんに予防的効果があることから「野菜と果物の摂取量の増加」を食生活・栄養に関する大きな目標の1つとして設定。具体的な目標量を「1日に野菜を350g、果物を200g」としています。
果物200gとは、温州ミカン2個、リンゴ中1個分、キウイフルーツ2個分です。
「大したことない!」と思いませんか?
しかし、現状は日本人の60%以上で果物が不足しており、特に20~40歳代で摂取量が少ないことが分かっています。
この「果物離れ」、実は非常に深刻な問題なのです。
2019年2月10日
松田 真紀
甘くておいしい果物――好きだけど太る、、と敬遠していませんか?
だとしたら、、もったいない! 果物には独自の健康効果がいっぱい。果物は食べ過ぎに注意すれば、健康増進や老化防止に、とても頼りになる食材です。
野菜と果物を多く食べている人では、主に消化器系の食道がん、胃がんに加えて、肝臓がん、肺がん、乳がんなどの発症リスクが低下することが、国立がん研究センターが実施している約20万人の日本人を対象とした調査で分かっています(出典:Wakai et al. Jap J Clin Oncol 2011)。特に食道がんのリスクが低下はほぼ確実。果物のみ、肺がんリスクとの関連性も認められています。
また、野菜・果物の摂取は脳血管疾患についてもリスクを低下させる関連が見られたと発表されています(出典:Takachi et al. Am J Epidemiol 2008)。
そして、果物を多く食べる人では2型糖尿病リスクも上昇しないことも分かっています。大切なのは、食事全体として果物の摂取量を判断すること。
糖尿病患者にも毎日1単位の果物の摂取が勧められています。もちろん、個別の病態により摂取量は異なりますから、主治医と相談は必要です。
「果物離れ」、実は非常に深刻な問題
日本人は欧米人に比べて中性脂肪がつきやすく、生活習慣病を引き起こしやすいという特徴があります。このことから、近年重視されている日本人対象のエビデンスからも野菜・果物摂取は、多くの生活習慣病を予防する効果もあるとされています。
厚生労働省の「健康日本21(第二次)」では、果物は体重コントロールに重要な役割があり、循環器疾患や2型糖尿病予防に効果、消化器系や肺がんに予防的効果があることから「野菜と果物の摂取量の増加」を食生活・栄養に関する大きな目標の1つとして設定。具体的な目標量を「1日に野菜を350g、果物を200g」としています。
果物200gとは、温州ミカン2個、リンゴ中1個分、キウイフルーツ2個分です。
「大したことない!」と思いませんか?
しかし、現状は日本人の60%以上で果物が不足しており、特に20~40歳代で摂取量が少ないことが分かっています。
この「果物離れ」、実は非常に深刻な問題なのです。