金正恩氏、ベトナム到着=27日夜、トランプ氏と1対1会談-特別列車が国境の駅に
時事通信社引用
26日、ベトナム北部ランソン省のドンダン駅に到着し、手を振る北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(EPA時事)
【ハノイ時事】ベトナムの首都ハノイで27、28の両日開かれる2回目の米朝首脳会談を控え、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は26日午前、ベトナムに到着した。トランプ大統領も同日、ハノイ入りする予定で、昨年6月のシンガポール以来、米朝首脳が再びそろい踏みする。
サンダース米大統領報道官は25日、大統領専用機中で記者団に、トランプ氏は27日夜に正恩氏と1対1形式で最初の会談を行い、その後、両首脳は側近を交えて夕食会を行うと明らかにした。
25日、ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地で、ベトナムへ向かう大統領専用機に乗り込む前、手を振るトランプ米大統領(AFP時事)
北朝鮮の最高指導者によるベトナム公式訪問は正恩氏の祖父、故金日成主席(当時は首相)が1958年に訪れて以来。正恩氏の党委員長としての外遊は、朝鮮半島の南北軍事境界線にある板門店の韓国側に足を踏み入れたことを除き、中国、シンガポールに続き3カ国目。
正恩氏は26日午前、特別列車でベトナムとの国境に接する中国南部・広西チワン族自治区憑祥からベトナム入りし、北部ランソン省にあるドンダン駅に到着。駅では赤いカーペットが敷かれ、ベトナム共産党・政府の幹部が出迎えた。正恩氏は国旗を手にして集まった市民に手を振って応えた。
正恩氏は駅到着後、約170キロ離れたハノイ市内まで専用車で約3時間の道のりを移動。現地当局は主要国道などの通行を規制し、乗用車やトラックの走行を禁止した。伝統的な友好国である北朝鮮の最高指導者の訪問に配慮した形だ。(2019/02/26-11:39)