好きなことはなんですか?と
聞かれることはまずない
50を越すと尚更ない
なので、自問するしかない笑
自室で寝ながら、肌合いのあう
作家の本を読むこと
これだけ。
以前、読書の楽しみという
拙文を記しました
世の中で「いい本」と呼ばれてる
ものが、その人にとっての
良書ではない
問題意識を疼かせるものが
その人の良書と結びました
表題に百人百様としましたが
読書は百人百様であると
思っています
純文学、大衆文学
ドキュメント、エンターティメント
ハウツー、漫画、その他もろもろ
が、存在し、年間の新刊発行は
1万7千冊にもなります
活字離れといわれても
この冊数です
乱読も否定しません
真の喜びは、その人にしか
わからず、乱読のなかに
喜びや楽しみを見いだす方も
いらっしゃるでしょう
自身も、乱読したときがありました
あくまで、私の百人百様ですが
心のひだに残らなかったのですね
なんでかなー?と思うと…
ひと言でいえば
頭が混乱したんでしょうね
古典を読もうと思い
今日はドストエフスキー
明日はヘーゲル
その次は、アーサーミラー
次は原民喜……
などを読んだことがありました
心のひだひだに刻印を残さないな?
なんでだろう?と考えたのです
あとで、わかったのですが
作家に「飲まれてる」
と思ったのです
混乱するのですね
ついていくのがやっとで
精神に痕跡を残さずに
精神的な影響も受けずに
苦しいだけの読書になっていたのです
そこから、若いときまでに遡って
精神に刻印を残した
フレーズはなんであったか
思い出そうとしました
それが、わたしの場合は
遠藤周作さんのエッセイにあった
人の寿命ということへの
フレーズだったのです
本の題名は覚えてないのですが
当時、肉親の死に遭遇し
「死とは」「生きるとは」に
深く悩んでいた時期がありました
後に知ったのですが
遠藤周作さんは、数々の大病を
なされ、手術中に心臓が一時とまった
こともあったそうです
わたしは、当時そのようなことを
知らずに、氏のエッセイでの
「人の寿命」についての
フレーズをうろ覚えだったのですが
覚えていたのですね
そして、その本を探しました
でも、みつかりません
だって、題名を覚えてないんです
もの笑
うろ覚えなんですが
そのときのわたしの心境は
「そうか、そういうことか」と
心のひだに、ぐっと痕跡を残した
ものでした
そこから(約2年前から)
遠藤作品を読みだし
彼の人生を少しずつですが
奪うような感覚になってきたのです
これは小説にかかわらず
ほかのことでも
あるかと思うのです
音楽、絵画、創作品
ひとりの人間が、生涯を賭けて
創りあげたもの
それらの何に
興味をもつかは、その人の自由だし
その時のおかれた環境や
精神状態によって、様々です
確固とした読書法はありません
あるとすれば
「この人の創ったものがなければ
オレはつらい」
「楽しみがなくなる」かも
しれません
皆さんには、どんな
百人百様がありますか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます