商店街と左官屋、大工、職工、ペンキ屋など典型的な下町育ちであります。
大阪特有?の文化住宅や長屋、仕舞屋もあり、私の周りは家に風呂がない所が殆どでした。
なので、「風呂入り!!」ではなく
「はよ、風呂行きなさい!!」の環境ですね(笑)
風呂屋では、近所の親爺連中が
教育係です。
風呂で泳ぐな。
風呂で潜るな。
風呂場で走るな。から始まり
掛け湯をして体を洗ってから入る。
熱いとか言うな、風呂が熱いのは
当たり前や。
無駄にシャワーを出しっぱなしにするな。
みんなが入るもんやから、自分だけが
ええと思ってる行動はするな。……
集団の中でのマナーを親爺連中に叱られながら教わったと思います。
当時は、間欠型のシャワーやカランはなく、シャワーを捻る、カランを押すと
お湯と水は出ずっぱりになります。
節水弁やコマもなかったでしょう。
そして、水の需要が高まる夏場で
雨の降らない日が続くと、決まって
琵琶湖の水位が危険水位になっている、
節水を!!と呼びかける報道などもよく
流れていました。
(最近は水不足、あまり聞きませんね)
労働を終えたあとの汗を流す
体を洗い流す、湯に浸かり体を温める。
大きな湯舟でゆったり浸かる
あるいは、サッと浸かる
風呂に行く行為は日常であっても
そうではない非日常が風呂屋にはあると感じています。
また、老若男女問わず風呂にくる理由は様々です。
私は間欠型や節水弁、コマを使う風呂屋に対して文句をつける気はありません。
(風呂屋風呂屋で事情があるでしょう)
あえて申し上げると
「心意気」が感じられないのですね。
風呂屋の運営は大変な労力が要ります。
学生の時、風呂洗いのアルバイトに行ったことがありますが若く体力があった時でも、かなりの重労働でした💦
濾過器のメンテナンス、ボイラーのメンテナンス、塩素濃度の管理、床面のヌメリはないか、天井は蒸気でカビが発生しやすいのでマメにカルキで掃除する。
脱衣場を頻繁に掃除機にかける等など…
これらを毎日毎日、コツコツ積上げた結果、お客さんがつくのだと思います。
私は、そんな努力と毎日の積み重ねに対して有難くお湯を頂戴させて頂いています。
無駄にシャワーを出さないことも
親爺連中に叩き込まれました。
しかし、当時の風呂屋の店主が
言った、そして今、通う風呂屋の
店主も言った
「風呂屋からお湯と水を取ったらなんも残らん、最大の売りをケチってどないするんや?!」の
「心意気」に敬意を表して
今日も風呂屋に行くのです。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
本日も良い一日となりますように🍀