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ミーハー小父さんの落書き帳

有名観光地なし 福岡市憂いなし? 住民「グルメ最強」 九州各地への拠点 夕刊社会

2023年11月13日 | オピニオン
「有名観光地がない」とされる福岡市=同市中央区で9月、本社ヘリから吉田航太撮影

毎日新聞  2023/11/13 東京夕刊 有料記事

 札幌市、仙台市、広島市にあって福岡市にないものとは何か――。それは、有名観光地だ。大手検索サイト、グーグルでも、「福岡市」「観光地」で検索すると、関連する言葉として「ない」が上位に表示される。政令指定都市の一つで九州の中心都市でもある福岡市。「有名観光地がない」というのは地元では知られているというが、福岡市民はどう思っているのか。

 「市内の観光地? うーん、ないね」。生まれも育ちも福岡市の30代女性に尋ねると、にべもない答えが返ってきた。他の市民に尋ねてみても、観光地として挙がるのは「学問の神様」として知られる太宰府天満宮、船下りで有名な柳川市など。だが、これらはすべて福岡市外にある。

 同規模の地方の拠点都市と比べるとどうか。

 広島市には世界遺産「原爆ドーム」、札幌市には国の重要文化財「札幌市時計台」といった全国的に著名なスポットがある。仙台市にも、伊達政宗騎馬像がある仙台城跡秋保(あきう)温泉など旅行情報誌の人気観光地ランキングの上位に食い込む観光地がある。

柳川の船下り 
 だが、言われてみれば確かに、福岡市内で「博多」は全国区の知名度があるが、観光地の名前は思い浮かばない。プロ野球やライブの会場で知られるペイペイドームや、市民の憩いの場である大濠公園などはあるが、観光地とは言い難い。

 「市内に観光地がないという声は聞く」。市の観光担当者もそう認めるほど、「福岡市に有名観光地がない」という話題は地元では知られており、地元テレビの情報番組などでもたびたび取り上げられる。

 日常生活の「あるある」を漫画にし、SNS(ネット交流サービス)を中心に人気を集める福岡市在住のイラストレーター、山田全自動さんは、福岡の情報を発信するウェブメディアでこの話を取りあげた。タイトルは「県外の人に博多の観光地を聞かれると少し困る」。「博多観光どこに行けばいい?」と尋ねられた男性が、「え~っと…太宰府…は、博多じゃないか…」と頭をひねる様子を描いた。

 山田さん自身は佐賀県出身だが、福岡市在住約20年で、「多くの市民が漫画のような状況になると思います」と話す。

太宰府天満宮の本殿  
 では、有名観光地がないことに市民は危機感を抱いているか。

 山田さんは「グルメが最強なので観光地は特に無くても大丈夫だと皆さん考えているのではないでしょうか」と話す。豚骨ラーメンやもつ鍋、夜の屋台などグルメは全国的に有名で、太宰府など周辺を観光しても夜は福岡市内で過ごす観光客は多い。

 実際、観光客数も他都市より多い。新型コロナウイルス禍前の2018年のデータで比較すると、福岡市は約2100万人で、仙台市と同規模。著名なスポットを抱える札幌市の約1500万人、広島市の約1300万人を上回る。「観光地がない」ことをネタにされても動じないのは、いわば余裕の表れと言えそうだ。

 だが、そんな現状を憂える人々もいる。地元財界だ。

 「福岡(市)に住む人たちが、よそから来た人をどこに連れて行ったらいいかわからない。太宰府などを案内する寂しい状態でいいのか」。福岡商工会議所の谷川浩道会頭(西日本シティ銀行会長)は、そう嘆く。

 同商議所は10月、地元の観光資源を発掘してアピールするため、有識者らに依頼してまとめた提言を公表。観光ボランティアガイドの育成や学校での地元の歴史教育などに加え、福岡城の天守閣の「復元」といった観光シンボル作りを盛り込んだ。

 しかし、城西国際大の佐滝剛弘教授(観光学)は、「福岡市は交通の便が良く、博多や天神を中心に九州各地への観光拠点になっている面がある。観光客は十分来ており、観光スポット整備は頑張り過ぎなくてもいいのではないか」と話している。【植田憲尚】

 はっはっは、私こそ博多(=福岡)しか知らずに育ったんだが6年前に帰って?(笑)、後輩との会合で顔を出したら、東京の大学を出た後輩から「先輩は福岡を捨てた!」と批判されたね。私としては両親が居なくなった福岡は懐かしさはあっても、用事や帰りたい場所ではなくなっている。確かに何%かは捨てたのかも知れない。

 でも歴史番組を観るたびに「博多湾に面するこの地域は古来から博多として認識されており、大陸方面への玄関口として利用されてきた。中世に商人による自治都市が形成され、戦乱で度々焼き払われながらも、豊かな町人文化を育んだ。~ウイキペディア」などを再認識し、「博多市」と命名すべきだったと思う。

 そうすると聖福寺の江戸時代の住職「博多の仙厓さん」の絵(左)から、漢委奴国王の金印出土の地に元寇に備えた防塁跡ほか、博多祇園山笠や博多ドンタク等々、いくらでもアッピールできる場所を作ることは出来るのじゃーないかな?

 豚骨ラーメンやもつ鍋、夜の屋台がグルメで福岡の売り物なんて寂し過ぎるね。豚骨ラーメンって東京にもたくさん店屋があるらしいが、もつ鍋って見たことも食べたこともないんだな(汗)。
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4 コメント

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小松音楽教室 さえさんへ (小父さん)
2023-11-15 20:44:25
こんばんは

ごめんなさい、コメントいただいているのを今、気が付きました。

>娘をいろんなところに連れて行くのに、全部連れて行ったので、次はどこに行く?といつも考えています

はっはっは、上に書いている「元寇に備えた防塁跡」
https://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/34

に「大宰府政庁跡」
http://www.dazaifu-japan-heritage.jp/dazaifu/jp/spots/dazaifu-government-office-ruins.html

には行きましたか?後者は菅原道真ほか歴史上の著名人がたくさん左遷?(笑)された場所です。

「食べ物、美味しいもの」、以前は
「鶏の水炊き・新三浦」こそが名物でしたよ。        
http://www.shinmiura-honten.com/

お土産は「鶏卵素麺」
https://matsuyariemon.com/?mode=f2

が名物でしたけど、現代の若者には相手にされないのですかね?(笑)

福岡の歴史を探るのには
1 福岡市博物館
2 福岡市美術館
3 福岡アジア美術館
4 福岡県立美術館
5 福岡市埋蔵文化財センター 
6 「博多町家」ふるさと館
7 はかた伝統工芸館
8 王貞治ベースボールミュージアム Supported by リポビタンD
12 能古博物館
13 福岡市動植物園
14 福岡市文学館 
16 高取焼本家味楽窯美術館

あたりがいいのでは!私まだ行っていませんが(汗)
     ↓
https://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/bunka/charm/museum_information.html
返信する
Unknown (小松音楽教室 さえ)
2023-11-14 22:25:04
こんばんは♪
私も、どこかで「福岡は有名観光地がない」と言うのを見ました👀
何だったかなぁ。
娘をいろんなところに連れて行くのに、全部連れて行ったので、次はどこに行く?といつも考えています💦
食べ物、美味しいものがたくさんありますよね。😊
太宰府の駅から、太宰府まで行く間の道の両側にあるお店もずいぶん変わりましたね。
返信する
Unknown (小父さん)
2023-11-14 16:41:10
明太子も有名になりましたね。

幼いころは、確か「たらこ」のように焼いてご飯といっしょに食べる総菜だった気がするのですが、ある時関西から転勤で来られた方の家を訪ねると、酒のあてに「生の辛子明太子」を出されて、「〇✕屋のが絶品だ」とまで説明を受けましたね(笑)

>東京から来たと!この仕事、東京ではオナゴもしとりますか?

はっはっは、私は物質は豊かで何でも揃っている気がしますが、精神風土には地方気質が残っていると思ったものです。
変わったかな?(笑)

そうそう、あれも6年前だったか?知人と会話していると話しの本題に入る前の前置きがとても長いことを感じました。
ひょっとしたら、今の私もそんなかも知れませんが・・・(汗)

へ~っ、屋台に博多ラーメン、大宰府、柳川観光ですか。
フルコースの歓待でしたんですね。

私だったら「鶏の水炊き・新三浦」にご案内しますけど(笑)
        ↓
http://www.shinmiura-honten.com/

そして、太宰府天満宮に行ったら、少し離れた場所の「大宰府政庁跡」がお勧めの場所です。
     ↓
http://www.dazaifu-japan-heritage.jp/dazaifu/jp/spots/dazaifu-government-office-ruins.html
返信する
博多ラーメン・明太子 (KUMI)
2023-11-14 11:30:43
観光地がなくても、有名なモノや場所(球場)があれば充分な都市です。
一度だけ、仕事で行きました。どっぷり昭和の頃です。
まだ男の威張っている土地柄、とたっぷり感じさせていただきました。
東京から来たと!この仕事、東京ではオナゴもしとりますか?
という話ぶり・・でも、夜まで歓待していただき、屋台にも行きました。
博多ラーメンが好きになったのも、それからですね。

で、翌日は土曜日だったので、大宰府と柳川観光にまいりました(笑)
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