
毎日新聞 2024/10/22 東京朝刊
「もし可能なら、日中国交回復あたりを基点にして、田中角栄を演じてみたいなァ」「田中角栄もロッキード事件の前までは描かれていますが、それでは朝鮮出兵を省いた太閤記と同じ」。自伝に書いている(「役者人生、泣き笑い」)

▲先日76歳で亡くなった俳優の西田敏行さん。「雪国だし明治維新で官軍にやられた」。田中元首相の出身地、新潟に故郷の福島との共通点を感じていた。自国の暗部もえぐるハリウッドのように功罪含めた「角さん」を演じて「内なる日本人」像を浮かび上がらせたかったそうだ
▲「内面はどんなであったか。『今太閤』といわれたのに面倒をみて育てた身内の議員からも次々裏切られていくわけです……精神的葛藤、焦燥感ってものすごいものだったろう」
▲豊臣秀吉に西郷隆盛。通信社カメラマンや釣りバカのダメ社員。幅広い役柄のどれもがはまり役だった。「自然に自分の中からわき出てくる演技」を大事にし、悪役にも個性が出た。願いがかなっていれば政治ドラマの名作が生まれていただろう
▲「中国のトップレベルの俳優に周恩来役をやってもらって腹心の二階堂進さんや金丸信さん、梶山静六さんなど個性のある議員には、誰それがって」。8年前の入院中には「妄想」を膨らませていたという
▲折から衆院選がたけなわである。裏金事件に関わった候補者の多くが苦戦しているそうだが、内面の葛藤はどの程度のものなのか。西田さんの関心を引きそうな、深みのある人物は思い浮かばない。

西田敏行さんが出演してきた作品は興味深く、たいがい観てきたつもりだったが、通信社カメラマン役の『池中玄太80キロ』はタイトルだけ知っているが残念ながら全く観たことはなかった。
政治ドラマの作品「日中国交回復を基点にした、田中角栄の風刺作品?」が劇場ででも上映されたら封切り当日に駆け付けたんだが・・・(汗)。そうだな~、近年の政治家で誰をモデルにした作品が出来たとしても観たい映画なんてないよね。小粒ぞろいで・・・、失敬!。
私が西田敏行さんとも同級生だったことを今知った。今晩は追悼・西田敏行さん「ドクターX~外科医 大門未知子」特別編の放送を録画済なので明日にでもゆっくり拝見しよう。
私にとって印象に残っているのは「釣りバカ日誌」のハマチャン役です。
杖と車椅子なしでは外出できなかったそうですが、引退すること無く現役だったのには敬服します。
>西田敏行さんが亡くなった日も車椅子で撮影に行く予定があったそうですね。... への返信
コメント有難うございます。
そうだったんですか、私はそのような病があることも近況も全く知りませんでした。
>私にとって印象に残っているのは「釣りバカ日誌」のハマチャン役です。
この映画が一番楽しかったですね。
西田敏行さんへの著名人の追悼コメントが桁外れにネットに掲載されていますね。
人徳だと思います。
今NHK BS 放送情報も見つけました。
1.ドラマ『おらが春~小林一茶~』
放送日時:10月26日(土)19:30~21:29
2.映画『敦煌』
放送日時:10月28日(月)13:00~15:24
3.映画「植村直己物語」
放送日時11月4日(月・祝)12:30~14:51
だそうです。
徹子の部屋でも先週追悼番組が組まれていました。