小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

写真記事/江戸の櫃(ひつ)、1万5000円が9億6000万円に 競売の国・英国でも話題 SankeiPhoto

2013年07月13日 | その他
アムステルダム国立美術館が9億6000万円で落札した江戸時代のチェスト。内部にも、金を使った装飾が施されている(アムステルダム国立美術館提供)SankeiPhoto

  
   

【ロンドン=内藤泰朗】わずか100ポンド(約1万5000円)で買ったという木製チェストが、貴重な日本の古美術品とわかり、競売の末に630万ポンド(約9億6000万円)相当で落札され、競売が大好きな英国で話題となっている。江戸時代初期につくられたこの木製の櫃(ひつ)はテレビ台として使われていた。フランス人のオーナーには、思わぬ「宝箱」となった形だ。

 報道によると、落札された櫃は最大辺の長さが1.5メートルで、1640年に京都でつくられた。世界に残る10個のうちのひとつ。内側も外側も黄金のラッカーで塗られて優雅で細微にわたる装飾が施されている。
 
 

 日本が当時、交易をしていたオランダの東インド会社が輸出し、フランス国王ルイ14世の宰相ジュール・マザラン家が1658年に2つを購入。家族の中で、引き継がれていた。

 しかし、1789年にフランス革命が起き、貴族は多くの美術品を手放した。英国のビクトリア・アンド・アルバート美術館が1882年にそのうちの一つを購入。別の一つは英国人トレバー・ローレンス卿の手に渡ったが、1941年以降、所在が不明となり、同美術館が探していた。
 

 英メディアによると、この櫃は最後にフランス人技師がわずか100ポンド(約1万5000円)で購入。購入した経緯は分かっていない。そして同技師がフランスに出国する1986年までの間、ビクトリア・アンド・アルバート美術館の目と鼻の先にあったという。「歴史に残る大バーゲンが行われていた」と、同美術館の広報担当者は語った。

 72年ぶりに発見された櫃は9日、フランスで競売が行われ、結局、オランダのアムステルダム国立美術館が日本の美術品としては歴代2位の高額で落札。「装飾は実にユニークで、これほど強い印象を受けるものはまれだ。歴史的な意味も重要である」との声明を発表した。

 もう一つの櫃を所有するビクトリア・アンド・アルバート美術館は、アムステルダム国立美術館の落札を歓迎し、「今後は協力して研究を進めていきたい」と話している。




 
 こういうのもクールジャパンとは呼ばないのだろうか?江戸時代の調度品がこんな高価なものになるなんて!同等品がまだ日本のどこかに転がってはいそうな気がするけど・・・。

 1万5000円のテレビ台のお陰で、またちょっぴり西洋史にも触れることが出来た。さあて、我が家か、福岡の実家には思わぬ「宝箱」は転がってないだろうか?あるわけないよね
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6 コメント

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pinkyさんへ (小父さん)
2013-07-13 23:22:59
こんばんは

>日本の工芸の技術力の高さを改めて世界に知らしめる

そういうことになりますね。
しかも江戸時代のたぶん名もなき職人さんの作品なんでしょう。
そうとすると驚きですね。

世界に名高い絵描きさんだったら名前だけでぐんぐん値が跳ねあがりますよね。

ふ~ん、二番目の写真の左上は富士山に似ていますね。
はっきりとは分かりません。

>なんでも鑑定団どころではありませんね

へへへ、これを載せながら、ぱっとその番組を思い浮かべました。
でもその仕組みも知らないし、テレビもよく見ていないので止めました(笑)

ほんとうに、工芸だけに9億6000万円の値がつくって今また驚きました。
返信する
タイムリー (pinky)
2013-07-13 22:57:35
小父さん、こんばんは!
日本の工芸の技術力の高さを改めて世界に知らしめるニュースとなった訳ですね。
描かれている山は、富士山ですよね。
世界遺産に指定されたことも、値段に反映したのかも!
それにしても、9億にもなるなんて
なんでも鑑定団どころではありませんね。^^
返信する
颯颯(さっさつ)さんへ (小父さん)
2013-07-13 15:04:29
>物の値段は生産コスト+利益ですが、興味のないものとっては芸術品といえども価値がありません。

ははは
美術工芸品は欲しい人たちが、勝手に吊り上げていくんですかね。
さくらもいたりして(笑)

>鉄道マニアはこんな櫃より、ブルートレインのプレートが欲しいでしょうし

なるほど
その人の欲求がプレートを手元においておくだけでわくわくさせるんですね。
スクラップにしたら二束三文ですよね。

>子供の虐待などの報道を見るにつけ、

そうですね。
物質文明、すべて金に置き換える時代の社会的な病でしょうか!?
心の教育の荒廃ですね。

>・・・様々な衝突は価値観の相違によって起こりますし。

尖閣列島に竹島もありました(笑)
どうも、島国日本は国境や帰属問題が限られているんでしょうか!
あっ北方領土を忘れていました。

9億6000万円の櫃はオランダ人に受け入れらるでしょうかね~?
返信する
reeさんへ (小父さん)
2013-07-13 14:44:53
はっはっは
お金持ちは豪華ながらくた(笑)を持っているもんですね~。
たぶん、この競売にかけた人が一番びっくりしたでしょうね。

茶箱があるんですか!!!
いやいや分かりませんぞ。
値段なんて買い手がつけるものですから・・・(笑)。

>アップされた絵柄ですが、細かいですもんね。

そうですね。
手で描いて、金で装飾。
1万5000円で購入して9億6000万円で落札!
これは税務署ももうかりましたな(爆)
返信する
小父さんへ (颯颯(さっさつ))
2013-07-13 07:42:16
美術品や工芸品の価値の評価というのは不思議な世界です。
物の値段は生産コスト+利益ですが、興味のないものとっては芸術品といえども価値がありません。
鉄道マニアはこんな櫃より、ブルートレインのプレートが欲しいでしょうし、そう考えると、人の価値観というのは千差万別です。
子供の虐待などの報道を見るにつけ、この人の大事なものと大事でないものはどのように形成されたのでしょうか。
会社組織、近所付合はもとより、夫婦・親子に至まで、様々な衝突は価値観の相違によって起こりますし。
返信する
Unknown (ree)
2013-07-13 01:12:47
落札されたお値段に鳥肌!!
9億とは!!
実家にある収納で使ってた茶箱なんて価値もないでしょうね~(笑)。
アップされた絵柄ですが、細かいですもんね。
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