毎日新聞 2024/7/20 19:14(記事配信 スポニチ)
大相撲名古屋場所7日目(2024年7月20日 ドルフィンズアリーナ)
平幕・宇良(32=木瀬部屋)が、7戦全勝とした横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)を今場所、最も追い詰めた。立ち合いで押し込まれたが相手右かいな(「腕の古い言い方。肩からひじまでの部分)をたぐって回り込む。
そして押し込むと、今度は相手左かいなを肩すかし。もろ差しから前へ出て、照ノ富士が肩越しに左上手を取りにきても切り、右下手投げを打ちながらさらに回り込んだ。最後は左を深く差し込まれてバンザイ状態になり、勝負あったが、その奮闘に場内は歓声と拍手に包まれ「追い詰めてはないです」。取組後、言葉少なに応じた宇良はさらに、「自分の力では測れません。相手の力量と対等でなければ測れない。全然足りません」と照ノ富士への敬意から、善戦とは認めなかった。
勝てば22年秋場所で寄り切って以来の金星だったが、3勝4敗と今場所初めての黒星先行。それでも持てる力と技を出し切った32秒2の土俵。
「鳥肌が立った。美しい相撲だった」と審判長の九重親方(元大関・千代大海)は称えた。
今場所の宇良、昨日まで3勝3敗で横綱・照ノ富士は6戦全勝。さて宇良はどんな仕掛けでもやるかなと思っていたが、素晴しい取り組みだった。宇良に土がついたのは残念だったが、休場が続いていた横綱・照ノ富士が白星をあげたのにも拍手を送りたい。いや現在の相撲って面白い。
写真ではよく分からないが観客席には宇良の応援タオル(ピンク色)が一杯!(上の写真)
下の写真は横綱審議委員会委員の紺野美沙子さんが砂かぶりで観戦している映像がテレビに何回も映っていた。
大相撲 照ノ富士ー宇良<令和6年名古屋場所・七日目>SUMO
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