『わが国において駸駸(しんしん)として進みつつある西洋文明は、すでに古来の訓練の
あらゆる痕跡を拭い去ったのであろうか。一国民の魂がかくのごとく死滅しうるものとせば、
それは悲しむべきことである。外来の影響にかくもたやすく屈服するは貧弱なる魂である』
新渡戸稲造 (にとべいなぞう) (1862~1933) 武士道十六章
『青年よ、 大志をいだけ』という言葉で有名な ウイリアム・スミス・クラーク教授から
札幌農学校で、新渡戸稲造は内村鑑三と ともに教えを受けたそうです。クラーク教授は、
一年間教鞭を取った後、札幌を去る時に述べた言葉が伝えられています。『青年よ、大志を
抱きなさい。金や利己的な功績のためにではなく、名声と呼ばれるあのはかないものを求めて
ではなく、人間としてあるべきあらゆるものを身につけようという、大きな望みを持ちなさい』
Name は英語では、「魂の象徴」、Fame (名声)は、「世間のうわさ」が原義であるということ
なのですが、到底、容認できない、少子化・高齢化の勢いは増すばかりであるので、たとえば、
コンピュータで言えば、メモリスロットのメモリの容量が小さくなることを意味しているので、
どのような人物を次世代に伝え残すために保存するか、取捨選択を迫られるということで
しょうか。文明と文明の安易な置換と自国の文明、及び、文化の削除は将来を無駄にしてしまう。
その国の言葉には、その国の人々を災害から守る働きがある。日本語だけを例外としてはならない