利己主義・自己中心主義、ジコチュウのことですね「自己保存」は、自分を守り、保存する本能の
ことで、長い間、正確ではない使われ方をしていた言葉ですが、この頃は、まったくと言っていい程までに
使われなくなってきています。人権じゅうりんが激しくて、もはや、自己を保存することは可能ではない
ことを意味しているのでしょうか。そのような環境下の21世紀の今、「立身出世」を遂げたい人もいる
に違いない。「立身出世」のおまじないを詩人の薄田泣菫(1877~1945)が随筆「茶話」ちゃばなし
で教えています。自分の生まれ年から数えて七つ目の「えと」を絵に描いて、壁に飾って置くと良いそうで
す。七つ目の「えと」。世の中のためになること、そのために自分は「立身出世」を遂げなければならない
七つ目の「えと」は、立身出世のおまじないに使えるだけではありません。サマージャンボ宝くじに、
スーパーリーチをかけることもできます。七つ目の「えと」を壁に貼っておきます。7月7日に買ってきた宝
くじを二つ折りにして、えとの絵と壁の隙間に掛けておきます。英語の、realize とは、はっきりと理解する
悟る、希望が現実になるという意味ですが、スーパーリーチとはっきり理解する、悟るだけで、すでに
スーパーリーチがかかっているのです。希望が現実になるかどうかは、少しは面白味があることでしょう。
出世については、薄田泣菫によれば、「七つ目のえと」の効果がなくても気にする必要はないそうです。
「その時はその時でまた哲学という善いものがある。哲学は、この世で出世した輩(やから)は皆馬鹿だ
ということを教えてくれる学問である」He's very busy,but I guess that's the price of success.