Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
~でもまあ いろんなことをやってきたなあ~

パドル  ブレードの削り

2014年05月02日 | Proa パドル

いや~、削った削った。  40㎜厚のツーバイ材から10㎜厚のブレードに削ったのです。

ブレードの削り方としては、

まず、材の側面に全長を通して中心線を引きます。  真っ直ぐなパドルにするためにはこの中心線が非常に大切です。  これが曲がっていると曲がったパドルが出来上がります。

次に、中心線の両側に2本の線、ブレード厚み線を引きます。  これはシャフトの根本当たりからブレードの全長、全周にわたって引きます。  とりあえずこれが削り目標になります。  荒削りといったところでしょうか。

ブレードの全長を3つに分け、シャフト側から、30㎜(シャフト太さ)、16㎜、9㎜、9㎜、というようにテーパーの付いたブレード厚み線としました。  一番端の区画はほとんど平らになるような感じです。

真っ直ぐでしょっ!

更に、これは仕上げ削りになるのですが、2本のブレード厚み線の内側に、ブレード端(エッジ)厚み線を2本引きます。  これが仕上げ削りの目標線になります。  厚みをもったブレードの更にエッジ部の厚みとなります。 6㎜厚位かな・・・まだ良く分かりません。  断面が平ったい楕円になるように削るわけです。

今日は荒削りまで終わりました。  

どんなもんじゃい、釘の貫通穴が見える・・・

最初、カンナとスポークシェーブを駆使してゴミ袋一杯分のカンナ屑を作りました・・・約3時間。

手削りの大変さに辟易してきたので、ついに電動サンダーに手を出しました。  猫の額の庭で、サンダーを目標線に向かって這わせました。  さすが電動工具です。  まるでサンドしたみたいにきれいな仕上がり。 (あたりまえか・・・)  特に節部はカンナに比べてホントにきれいに仕上がります。  やはり、最後の表面仕上げはサンダーですね。

ブレードの表面がきれいになったおかげで、いろいろなアラも目立ちはじめます。

釘穴が3つ。  2つは貫通穴。  1つは途中までの穴。

割れを発見。  グレイン(木の繊維)の間に茶色の木の皮のような部分が現れました。  そこから割れのヒビのような線が走っています。  いずれここは割れが入るんだろうね。

SPF材は乾燥すると曲がったり割れたりしやすいので、後日さらに薄く削ったうえでクロスを被せてエポキシ処理した方がよさそうです。

この段階でちょっと不安。  重心位置がブレード部の上部にあるのです。  パドルの重心って下側の持ち手のあたりにあるのが最も軽くパドリングできるんじゃないか、と思うのですが、違うのかな?  

だとすると、ブレードをさらに薄く削って軽くする必要があります。 やれやれ・・・

今回は初めてのパドル作りなのでツーバイ材でいいんだけれど、削りの苦労を無にしないためには、節の無い、適切な木目の良材を購入した方が良さそうですね。

今回のツーバイ材は、ま・さ・め(柾目)板でした。  なにせ廃材をもらったもので・・・

通常、パドルにするのは、い・た・め(板目)板が良いようです。

それから、ブレード厚みを落とすには、とにかく楽に落とせる工具を使うのが賢いと思いました。  手削りは仕上げだけにとどめたほうが利口かもしれません。

候補としては、電気カンナ、電動サンダー、ベルトサンダー、バンドソー(懐の深いもの)、のこぎり、斧、鉈、等々、を駆使しましょう。

落とす厚みが少ない場合は、スポークシェーブは使いやすいです。 (¥1890の物でも削れました)

長い平面を真っ直ぐ削る場合は、ハンドプレーン、ブロックプレーン、和カンナ、などが良いでしょう。

ひょうたんツギのところは、多分ヤスリと糸のこでしょうか・・・

 

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パドル グリップの成型

2014年04月30日 | Proa パドル

 昨日手削りでパドルの厚みを落とすのに苦労したので、今日はズルをしてバンドソーでシャフトを3㎝角へと細くした。  初めから3㎝+1㎜角に切り出しとけばよかった・・・  でも、ワシのバンド、ソーカットできる材の高さが低くてブレードを薄くカットすることはできないのよ。  だからシャフトだけしか細くできない。

大分軽くなったが、まだまだ軽く漕ぐにはほど遠い。  現在パドルのブレード部の厚みは中央部で3㎝位、端っこで2㎝位、あるので大変重い。

シャフトを丸く削ってみないと、シャフトからブレードへと流れる形状が決まらない。  だからシャフトを削ってはブレードを削る、そして、また逆、というように試行錯誤を重ねる予定だ。

ハンドルは、手塚治虫の、ひょうたんつぎ、の形に成型した。

ワダスは、ひょうたんつぎ、ダス

ひょうたんつぎ、というのは手塚治虫のトレードマークのようなもので、妹さんが書いたいたづら書きから生まれたとのこと。  手塚漫画にはしばしば現れる。  ワシ、小さい時からこの絵がえらく好きで自分でも書いていた。  意味も誕生秘話も知らずにね。

どうやら茸らしい。  口からガスを吹く。  体にはツギが当たっているのが妙におもしろい。

パドルのグリップの写真がこれ!  似てるでしょっ?

ひょうたんツギ型に成型したグリップ

ワダスが、ひょうたんつぎグリップ、ダス、ブハ~!

ここを掌にしっくり収まるように凹ましたり出っ張らしたりして、ガイドグリップ、ひょうたんつぎ型に最終化する予定。

ブハ~ !!

 

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パドル 試しに削ってみた

2014年04月29日 | Proa パドル

昨日切り出したツーバイ材のパドル・・・今日試しに削ってみた。

この厚みを落とすのは骨だぜ

Lie Nielsenのパームプレーンと、前に買ったスポークシェーブを使った。

ブレード部を表裏約1㎝の厚みを落としてみたんだが・・・なかなか薄くならない・・・

節があるもんだから、節のあっちとこっちでは逆目になっていたりして誠に削りにくい。  やっぱ節の無い板でやるべき~。  スポークシェーブの方がカンナよりも削りやすいが、材を固定する必要がある。

山のような鉋屑(スーパーのビニール袋1杯)の中で悪戦苦闘すること4時間。

たったこれだけ削るのに山のような鉋屑

削っていて思ったのだが・・・こんな重いパドルで漕げるんかいな・・・削れば軽くなるんかいな・・・

 

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パドル 切り出し

2014年04月28日 | Proa パドル

今日は曇り時々晴れ、なのだが、明日から2~3日雨模様なので、雨の日にでもできる作業を先に準備することにした。  じゃによって、フィレットのサンディングは来週の連休頃に延期だわ。

それでも、パドルを切り出すのは、厚み40㎜の2X10材なので、そう簡単ではない。  

バンドソーが最も向いていそうなのだが、材が長いのと、重いので、リスクが感じられる。  じゃによって、ジグソーを使うことにした。  ジグソーで40㎜厚は、ちときついけれど・・・ とにかくやろう。

始めに、板にセンターラインと、その両側に、シャフトになる4㎝幅の直線を引いた。  その上に、前に型どりしたAlgonquinの型紙重ねて写した。  全長はというと、160㎝長とした。

ハンドル部分は、三角形のガイドスタイルとした。  とりあえず、大きめの三角形を切り出す。

板取に悩んだ。  2X10材には節がやたらと多いのだ。  パドル製作には節の無い板を使え、と教えがあるのだが・・・コストを抑えるためには、節も致し方ない。  できるだけ節はシャフト部を避け、ブレード部に行くように注意したが・・・まあ、思うようにはいきまへん。  

切ってみると、節も板を貫通するものは少なく、側面に向かって消えていくような感じのものが多かったので、削っていけば、あわよくば消せるかも・・・

釘穴は2か所ほどブレード面に・・・これも削ってみて様子を見よう。

型紙から約1㎜大きめに切る。  ジグソーで切り始めたが、40㎜厚が手ごわい・・・なかなか進まない。

そこで・・・ 型の線に沿って10㎜径の穴を空けた・・・たくさん空けた。  ドリルの方が簡単に空く。  そして穴から型の線に向かってジグソーで切れ目を入れ、型から1㎜離れたところまでの切れ目とした。  この切れ目をつなぐようにジグソーで切っていくのだ。  そうすると1㎜だけ幅を大きめに切れる。 

また、短い距離ごとに、切れた~!、という達成感を感じるために、30㎝位の間隔で、穴から板の端に向かって直線の切れ目も入れた。  ここまで切ってくると、パドルの横っちょにある廃材が下に落ちる。  そして飽きることなく作業を続けられる。  作業途中での達成感は大事よ~。

穴に沿ってカットしていく

そして約4時間・・・切り出したパドルがこれだ!

Algonquin (アルゴンキン) Paddle、一応パドルに見える

これを雨の3日間を使って、カンナとスポークシェーブを使ってシコシコと成型するのだ。

 

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パドルの設計図

2014年04月07日 | Proa パドル

船はフィレッティングの途中だが、孫たちが遊びにきたため、中断して週末は花見となった。

先日もらったツーバイテンの廃材でパドルを作るつもりなので、今日はパドルの設計図を作ってみた。

米国のサイトには自作パドルのHPが沢山あって、デザインやら作り方やらが英語で説明されている。

中にクラシックパドルの作り方があったので、早速パクらせていただいた。  どんなパドルが良いのか分からないので、とりあえず何種類か作ってみようと思っている。

写真は設計図にあたるブレイドの形状を型紙に落としたものだ。

左から、Algonquin Paddle、Ottertail (カワウソの尾の形) Paddle, 子供用Ottertail、Beavertail (ビーバーの尾の形) Paddle。  それぞれ端っこからの高さとオフセットを図り、図形化した。  ブレード形状のみですが・・・

パドルの設計

パドルはブレードの表面積が大きいほど推進力が出るが、それなりのエネルギーを消費する。  非力の人とか、長時間漕ぐ場合とか、は細身のブレードを選ぶのが良いとされる。

Beavertailで約1000平方㎝、Algonquinで793平方㎝、Ottertailで825平方㎝、なので、非力なワシには、AlgonquinかOttertailが良いと思う。

暇に任せて廃材を削ってみようと思う。

ちなみに Algonquinとは、北米Ottawa川流域の先住民の名前だそうです。

 

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パドル材 もらった

2014年04月04日 | Proa パドル

先日隣の住宅展示場でモデルハウスの解体が始まったことを述べた。

これだ

これは三井ホームのツーバイフォー住宅。  材木としてはツーバイフォーもツーバイシックスもツーバイテンも当然使っている。

そこで、当初音がうるさいとか、埃を出すなとか、邪見にしていたお兄ちゃんに、今度は猫なで声を出して、ツーバイシックスかツーバイテンの廃材の良いのがあったらくれないか? と持ちかけたところ・・・いいですよ!と快諾。

二人で、あの梁が良いんじゃないか、とか、あのベランダのはどうですか、とか相談して、明日取っときますよ、というので、翌日、作業の休憩時間にいそいそと出かけて行って、廃材をもらったのでした。

これです。

小さい黒い点が全て釘です(裏側にも)

全部でツーバイテン材3枚。 写真では重なっているので一枚にしか見えない。  この廃材、重機でむしり取ったばかりの廃材で、2枚一組のは9㎝位の釘が縦横無尽に打たれたまま。  もう一枚も釘だらけだ。

余談だが、これらの廃材は金属を全部取り除かねば引き取ってもらえないのだそうだ。  たぶん、風呂屋のかまたき用の薪にでもなるんだろう。  ツーバイフォー住宅では強度を保つために10㎝間隔くらいで9㎝長の釘を打ちまくるんだ。  彼らが行うであろう、くぎ抜きの作業をワシもやることになったのだ。

2枚のツーバイテンを重ねて梁材にしていたのだろう、長い釘が10㎝間隔くらいで斜め打ちされているのだ。  釘の先が外に出ているのなら反対側から打って釘の頭を出すことはできる。  だが、斜め打ちで、且つ、釘の先端が外に出ていないのだ。  うっへ~・・・

これまで船体のステムを作る際に出た、先が斜めになった角材が何本かあったので、これらを楔として2枚のツーバイテンの間に打ち込んだ。  少しづつ隙間が空いてきたが完全には開かない。  別のツーバイフォー角材も打ち込んで、やっと2枚のツーバイテンが分かれた。  

そこからガンガン、トントン、やってすべての釘を抜いた。  これだけの釘が使われていただよ・・・

釘の山

その他、ネジ釘、タッカー針、なども抜き、長ーいツーバイテンが3枚できた。  もちろん釘穴は一杯空いているし、重機でむしり取った際の割れやヒビ、傷、等が多数あるのだ。  それにツーバイ材特有の節が沢山ある。

パドルを削り出すのに良さそうな部分を見定め、アバウト1間(180㎝)位の長さを決め、丸鋸でカットした。  カットして余った部分は、丁重にお願いして廃材として引き取ってもらった。 (釘ぬいといたよ~)

カットが終わった途端、空が急に掻き煙り、暗くなって雷鳴とともに大粒のヒョウのような雨が落ちてきた。  この時千葉県では竜巻注意報が出ていたのだ。

カットした3枚のツーバイテン材、釘穴はドリル穴を空けて丸棒を埋めれば補修OKだろう。  節を避けてうまく木取りすればパドルが3つも作れるワイ。

一日仕事でした・・・

 

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