いや~、削った削った。 40㎜厚のツーバイ材から10㎜厚のブレードに削ったのです。
ブレードの削り方としては、
まず、材の側面に全長を通して中心線を引きます。 真っ直ぐなパドルにするためにはこの中心線が非常に大切です。 これが曲がっていると曲がったパドルが出来上がります。
次に、中心線の両側に2本の線、ブレード厚み線を引きます。 これはシャフトの根本当たりからブレードの全長、全周にわたって引きます。 とりあえずこれが削り目標になります。 荒削りといったところでしょうか。
ブレードの全長を3つに分け、シャフト側から、30㎜(シャフト太さ)、16㎜、9㎜、9㎜、というようにテーパーの付いたブレード厚み線としました。 一番端の区画はほとんど平らになるような感じです。
更に、これは仕上げ削りになるのですが、2本のブレード厚み線の内側に、ブレード端(エッジ)厚み線を2本引きます。 これが仕上げ削りの目標線になります。 厚みをもったブレードの更にエッジ部の厚みとなります。 6㎜厚位かな・・・まだ良く分かりません。 断面が平ったい楕円になるように削るわけです。
今日は荒削りまで終わりました。
最初、カンナとスポークシェーブを駆使してゴミ袋一杯分のカンナ屑を作りました・・・約3時間。
手削りの大変さに辟易してきたので、ついに電動サンダーに手を出しました。 猫の額の庭で、サンダーを目標線に向かって這わせました。 さすが電動工具です。 まるでサンドしたみたいにきれいな仕上がり。 (あたりまえか・・・) 特に節部はカンナに比べてホントにきれいに仕上がります。 やはり、最後の表面仕上げはサンダーですね。
ブレードの表面がきれいになったおかげで、いろいろなアラも目立ちはじめます。
釘穴が3つ。 2つは貫通穴。 1つは途中までの穴。
割れを発見。 グレイン(木の繊維)の間に茶色の木の皮のような部分が現れました。 そこから割れのヒビのような線が走っています。 いずれここは割れが入るんだろうね。
SPF材は乾燥すると曲がったり割れたりしやすいので、後日さらに薄く削ったうえでクロスを被せてエポキシ処理した方がよさそうです。
この段階でちょっと不安。 重心位置がブレード部の上部にあるのです。 パドルの重心って下側の持ち手のあたりにあるのが最も軽くパドリングできるんじゃないか、と思うのですが、違うのかな?
だとすると、ブレードをさらに薄く削って軽くする必要があります。 やれやれ・・・
今回は初めてのパドル作りなのでツーバイ材でいいんだけれど、削りの苦労を無にしないためには、節の無い、適切な木目の良材を購入した方が良さそうですね。
今回のツーバイ材は、ま・さ・め(柾目)板でした。 なにせ廃材をもらったもので・・・
通常、パドルにするのは、い・た・め(板目)板が良いようです。
それから、ブレード厚みを落とすには、とにかく楽に落とせる工具を使うのが賢いと思いました。 手削りは仕上げだけにとどめたほうが利口かもしれません。
候補としては、電気カンナ、電動サンダー、ベルトサンダー、バンドソー(懐の深いもの)、のこぎり、斧、鉈、等々、を駆使しましょう。
落とす厚みが少ない場合は、スポークシェーブは使いやすいです。 (¥1890の物でも削れました)
長い平面を真っ直ぐ削る場合は、ハンドプレーン、ブロックプレーン、和カンナ、などが良いでしょう。
ひょうたんツギのところは、多分ヤスリと糸のこでしょうか・・・