-ALKAN-

しどろもどろでも声は出るなり。

ブランクの詳細(最終章)

2020-01-20 06:03:50 | 日記

ハローワーク。

何とも気が滅入るんだよね。ハローワーク。

俺、ハローワークで雇ってくれない?そんな事を考えながら順番を待って書類を提出するんです。

暫くすると名前が呼ばれて、ダークカラーな服装の人たちと列をなして、ちょっと端末で仕事を探すフリをして、

それで帰る……。

失業保険をもらうためですね。

だって、カネ、この時点でもう、八か月。無収入ですよ。これが気が滅入らないわけがない。

気持ちがすべてマイナス方向を向く経験って、初めてだったなぁ。今までなかったなぁ、健康は大事だなぁ、病気怪我は残酷だなぁ、ってね、改めて思いましたよそりゃ。俺なんで、膝、痛くなったんだろう?って、栓ない事を考えたり。バカバカしくなってやめたり。

 ちょっと酒を飲むだけで物凄い罪悪感に駆られるんですよ。稼ぎもないくせに。

 

 ちょっと待て!

 今就職先を決めても、どうせ働けないんだよ。足がガタガタだよ。松葉杖ついてどこで働ける?

「いえ、パート先なら、捜せばありますよ。週三日とか、ありますよ」と言うハローワーク職員。

 あるだろうよ。でもそこにたとえば短期間にせよ入ったとて、どうせ仕事探しはしなければならない。ずっと週三日で、宇宙最愛の家族の生活を支えていくわけにはいかないんだよ! しっかり治るまで、失業保険、くれ!

 いい天気の日が多かったね……、今思い出すと。春は大自然の息吹を借りて……、夏は努めて明るくして……。

そして夏休み……。

私「おう、坊主。野球観にいくぞ!」 すっかり遠慮がちになっている息子。

息「え、いつ?」

私「明日」

息「どこに?」

私「楽天生命パークだよ」

息「え!」

大渋滞に巻き込まれ、結局四回からしか観られませんでした。うまくいかない時はこんなもんか。でも森のホームラン観らえれた。

 

 

六月に手術を終えて、杖なしでヨチヨチ歩けるようになるまで二か月。九月から本格的に仕事探しを始めました。

嘘つきましたよ。だって未経験で、両膝にプレートが入ってて、走れません。そんな人、雇わないでしょ?

でもその甲斐もあって、トラックのドライバーとして糧を得る事が出来るようになりました。

始めはもうボロボロ。交通違反を繰り返し、長らくキープしていたゴールド免許は手放し、小さな接触事故を繰り返し、車もボロボロ、荷物は崩し、客からはクレームの嵐、出入り禁止になる事複数……。

 でも、生きてるよ! あぁ、こうしても、何とか生きている! これがいいんだよ!立派だよ、俺!立派な父ちゃんだよ。

 

そう思わなきゃ、今朝もやりきれんさ。あぁ、良い朝だ。本当にいい月曜日だ事!

 

膝のプレートは、いつ取りますか? と先生とお話をしたのは、確か一年近く前、本当は三か月に一度、診せなければいけないんだけど、行ってません。だって、プレートを外すのにやっぱり一週間ほど入院と、しばらくのリハビリがいるって言うんだから、ただでさえ、無理やりやってる仕事に,穴をあけるわけにはいかないじゃん。

だから、今の、『ヒザ通』の最大の懸案は、いつ、プレートを外すか。という事になりますね。

写真をアップしようと思ったんだけど、パソコンの調子が悪くて、後でアップします。

とりあえず、これまでの経過をひとしきり。

 

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