今回は大御所 三船敏郎さんを取り上げさせていただきました。
世界のミフネ と言われ、七人の侍 椿三十郎 などで世界から絶賛された大御所です。
当初三船さんを見たのは中学校ぐらいだったかと思います。三船さんは映画俳優さんでしたのでお茶の間のTV番組で「あ! 三船さんだ」 と言った記憶はありません。
そもそも三船さんのような大俳優は映画で定着されておられたからTV出演なんてと思っておられたかもしれません。
スクリーンでの三船さんの活躍はすごいもので世界の黒沢明監督の七人の侍には感動したものです。しかし、感動したのは大学生になって見た時でして幼少のころはわかるよしもなく、どちらかというと感動は小林昭二さんや、工藤堅太郎先生、黒部進さんの方が身近と思いました。
三船さんの映画では皆様が絶賛される七人の侍と用心棒と比較するとストリー立ては前者が殺陣は後者の方が優れていると思います。侍らしい風格のある立ち回りは近衛十四郎さんの方が迫力があり圧倒的にうまいと思います。三船さんはどちらかというと ぶったぎる 感じで本当に刀の理合がわかっているのかなという感覚。ただし俊敏さは抜群でおそらく右に出るものはいないでしょうね。
いつも思うのですが映画は映画だなというところは一本の刀で何十人も斬れるわけがないという点。あの映画では刃こぼれはなはだしい。笑
三船さんは昭和のスターであって、あのムツケキ男は今の時代では受けないでしょう。
個人的には侍らしく思えるのは近衛さんあたりで三船さんは侍の衣装をはおった活劇家ではないかと思います。
ともあれ、三船敏郎さんのような俳優さんはもう一度現れるのだろうか?とふと思ってしまいます。