そこの畑の柿の木は、結構、数があるんですが、先日通りかかった時には、芝刈り用の機械を入れて、広い敷地の草を刈っていました。きょう見ると、まるでゴルフ場のグリーンみたいに草が刈られてありました。
で、刈った草はどうされたんでしょうね。余計なことのようですが、自分の去年の経験を、つい思い出してしまいました。
そこは、おそらくプロの農家の柿の木畑で、柿の実を出荷されているのだと思います。広い敷地の草の処理が毎年大変のようです。何年か前には、通りかかってふと見ると、木にいっぱい毛虫が発生していて、木の葉もなんだか元気がありません。地面を見ると、伸びかかった草が一面茶色く変色していて、どうも除草剤を撒いたようでした。
やはり除草剤というのは、草だけでなく周囲の木の生命力も奪うようですね。あの年は収穫も良くなかったのではないでしょうか。それで、それからは草は機械で刈ることにしたようです。
私の実家にも何本か、柿の木があります。数年前に実家の柿を食べてみたら、思いのほか美味しかったので、それ以来、毎年、秋になると、母親の為にも柿を取ってやり、一緒に食べるようになりました。
ところで、その実家の柿の木ですが、年によって、味にバラツキがあるんです。今年は、こっちの木の実が美味しくて、あっちのはそれ程でもない、とか、別の年はその逆とかですね、年によって違うわけです。
その原因は、まったく分かりませんでした。まあ、こっちの木は少し日陰だからだろう、とか、テキトーに考えていたわけです。ところが、去年、それが はっきりと分かる出来事があったんです。
日陰だから美味しくない、と思っていた木の実が、日陰でなくなったのに美味しくなかった..のです。
けれども、その木の実が美味しい年も、あったことはあったんです。ということは、別に原因があるということになります。
さて、毎年、実家の畑も草がたくさん生えて来て、私は、母に頼まれるまま、草刈りをしていました。そして、刈った草をどうしていたかといいますと、柿の木の根方に 積んで置いたんです。今年はこちらの木の根本、別の年はあちらの木の根本へ。
お分かりでしょうか?..そうなんです。その年の春から夏にかけて、刈った草を根方に置いてあった木の実は、味が濃くて美味しい、ということが判ったんです。特に昨年は、片方の木の下にだけ、草を置いておいたので、結果ははっきりしていました。
ということは、これからどうすれば、毎年美味しい柿が食べられるのか、ということですね。
草と、邪魔げに呼ばれている植物たちも、刈られてからも、他の植物に力を与えてくれている、という、自然の采配の妙と言いますか、有り難さ、そういうことに気が付けば、わざわざ高価な化学肥料を使って、環境破壊を続ける必要はない、ということになるのではないでしょうか。
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