ノープレーニング時に風上に上る方法は2つあります。
ウインドサーフィンで風上に上るためには、いくつかの方法があり、プレーニング時とノープレーニング時でそれぞれ別々のテクニックがあります。
また、お金に余裕があるのであれば道具に頼る方法もおすすめ。
状況に応じてテクニックや道具を使い分けて、好きな時に好きなだけ風上に上れるようになりましょう。
ウインドサーフィンでノープレーニング時に風上に上る方法
ノープレーニング時に風上に上る方法は2つあります。
アンヒールさせる
1つ目は、ボードの風上側のレールを入れながら進む方法です。
イメージとしてはボードのレールを水面に食い込ませて、ボードが横流れする力に抵抗にすることです。
アンヒールというテクニックで、マスターしておくと便利です。
風が弱い時にいつでも練習できるので試してみてください。
リーウォードで走る
2つ目は、リーウォードで走ることです。
いわゆる裏風を使って走るテクニックですね。
通常は風上側に身体があって風下側にセイルがありますが、これが逆転してセイルが風上側で体が風下側で乗るテクニックです。
風上に人がいない分、通常のセーリングよりセイルを十分に引き込めるので、風上に上りやすくなります。
ただし、引き込むだけではダメで、風をセイルに流すことでセイルの揚力(セイルパワー)を得られます。
リーウォードは、風が弱い時に遊びながら練習できる微風トリックです。
簡単ではありませんが、やってて楽しいのでよければチャレンジしてみてくださいね。
リーウォードが何か分からないって方は、こちらの解説動画を参考にしてみてください。
ウインドサーフィンでプレーニング時に圧倒的に上る方法
ウインドサーフィンでプレーニングするとノープレーニングの時に比べて、圧倒的に風上に上りやすいです。
しかし、ただプレーニングするだけでは上りません。
ではどうやって上るのかというと、3つのテクニックがあります。
それぞれ解説します。
プレーニング時の視線
風上に上るためには視線の向きがとても重要です。
具体的には、視線を上りたい方向に向け、顎を肩の上に乗せるくらいのイメージです。
他の横板系のスポーツでも同様ですが、進行方向は見ている方向で決まります。
だから、行き先をしっかり見ておく必要があるのです。
ボードをヒールさせる
プレーニング時に風上に上りたいときは、ボードをヒールさせることも有効です。
具体的には、風下側のレールを水面に若干食い込ませることにより、風上に上りやすくなります。
ノープレーニングのときは、アンヒールで風上側のレールを水面に食い込ませると解説しましたが、これをプレーニング中に行うと、逆に水面に食い込みが悪くなり横滑りの力を減らすことができません。
プレーニング中は、風下側のレールを水面に食い込ませる方が、しっかり水面に食い込むため、風上に上りやすくなります。
プレーニング中にアップホールラインを掴む
どうしても上れないというときには、とっておきの裏技があります。
ローカルのヌシ様から奥義を伝授してもらった方法です。
その方法は、プレーニング中にマスト手(マスト側の手)を放し、その代わりにアップホールラインを握って、風上側にセイルを引き込むというテクニックです。
プレーニング中にそんなことできるの?って、不安に思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単にできます。
そして鬼くらいグイグイと風上に上ります。
マスト手をブームではなく、アップホールラインを握ることにより、腕の長さが長くなることと同じ効果が得られます。
これにより、セイルの引き込みが強くなり風上に上りやすくなる原理だと考えています。
ウインドサーフィンで上れないときは道具に頼る
ウインドサーフィンは、テクニックより道具が重要です!
もちろんテクニックも必要ですが、道具の差は歴然。
そして風上に上りやすくするためにも道具にこだわりましょう。
具体的には、フィンを長くすると上りがよくなります。
上れないと悩んでいる場合は、今使っているフィンより2cm長いものに変更してみましょう。
ただし、風が強くてオーバーの時にはフィンサイズを大きくしてはいけません。
また、風上に上ろうとして、フィンがズルズルと抜けてしまうことってありませんか?
そんな時は、カーボンのフィンに変更することで、フィン抜けが劇的に解消され圧倒的に上りやすくなりました。
スラロームでは、
- N1フィン
- Zフィン
- SJフィン
この辺りのカーボンフィンをメインで使っていますが絶好調です。
フリーライドのボードでは、マウイフィンの「LiquidPro – Freeride」に変更したら調子が良くなりましたよ。
また、お金に余裕があればフィンからフォイルに変更することで、いくらでも風上に上ることができるようになりますね。
ウインドサーフィンで戻れない問題の解決・流されないためには?
ウインドサーフィンで出廷場所に戻るには、流されないことが超重要です。
まずは、流されてしまう原因をしっかり理解することから始めましょう。
潮で流される
海や河口のゲレンデでウインドサーフィンを行うときは潮の流れが影響します。
特に注意したい点は、風の向きと潮の流れの向きが同じ方向のときです。
加えて、大潮のときは潮の流れが速くなりがちです。
ゲレンデによって潮の流れの速さには違いがありますが、風の向きと潮の流れが同じ方向で大潮の場合は出廷をやめておいた方が無難です。
この条件では、上級者でも流されがちです。
方向転換で流される
ジャイブやタックなどの方向転換は流される原因の1つです。
プレーニングジャイブをすると、20mくらい風下に下ります。
さらにジャイブが失敗して沈すると、さらに風下にどんどん流されてしまいます。
当たり前ですが、沈しないようにすると流されるリスクが減ります。
これはノープレーニングのジャイブでも同じことが言えます。
また、方向転換の時間が長くなるほど、回数が多くなるほど風下に流されやすいです。
だから、ジャイブは上れるようになるまで行わず、タックを忍者のようにささっと行い、回数をできるだけ減らすことが流されなくて済むポイントです。
セイルパワーが足りなくて流される
セイルサイズが小さいとセイルパワーが足りなくなり、流されやすくなります。
とくにノープレーニングのコンディションの際には、揚力不足が起こりがちです。
セイルパワーが不足すると上級者の方でも流されてしまうので、初心者は特に注意が必要です。
あまりにも風が弱い時には、足の届く範囲内でウインドサーフィンをするのが安全です。
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