知床財団は29日、同財団と北海道大の共同調査で発見した魚が、新種として国立科学博物館の学術誌に掲載されたと発表した。
新種魚は「タマコンニャクウオ(学名カレプロクタスラウスエンシス)」と名付けられた。
新種魚はクサウオ科で体長は5~16センチ。頭が大きいオタマジャクシ形の深海魚で、うろこがなく、ゼリー質の層に覆われている。体色はほぼオレンジ色で外側が黒という。
3月30日付の同博物館研究報告に掲載されたこの新種魚は、2007年9月、羅臼漁港沖の水深356メートルで、海洋深層水をくみ上げる施設の濾過フィルターに引っかかった。
魚の形に見覚えがなく、当時北大大学院生だった町敬介・富山県農林水産総合技術センター水産研究所員と、同財団の野別貴博研究員、矢部衛・北大教授が共同で研究を進め、新種と突き止めた。
野別研究員は「長い間、漁網をすり抜けて人の目に付かなかったのではないか。地域と大学をつなぐ研究員としてこうした発見は本当にうれしい」と話している。
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新種魚は「タマコンニャクウオ(学名カレプロクタスラウスエンシス)」と名付けられた。
新種魚はクサウオ科で体長は5~16センチ。頭が大きいオタマジャクシ形の深海魚で、うろこがなく、ゼリー質の層に覆われている。体色はほぼオレンジ色で外側が黒という。
3月30日付の同博物館研究報告に掲載されたこの新種魚は、2007年9月、羅臼漁港沖の水深356メートルで、海洋深層水をくみ上げる施設の濾過フィルターに引っかかった。
魚の形に見覚えがなく、当時北大大学院生だった町敬介・富山県農林水産総合技術センター水産研究所員と、同財団の野別貴博研究員、矢部衛・北大教授が共同で研究を進め、新種と突き止めた。
野別研究員は「長い間、漁網をすり抜けて人の目に付かなかったのではないか。地域と大学をつなぐ研究員としてこうした発見は本当にうれしい」と話している。
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