台風でせきの水位上昇、海に放出…福島第一原発
読売新聞 9月16日(月)20時5分配信
東京電力は16日、福島第一原子力発電所のタンクに設けた漏水防止用のせきのうち7か所で、台風18号の大雨で水位が高くなったため、緊急措置として、排水弁を開いて雨水を海に流したと発表した。
東電がせきの水を海に放出したのは初めてで、放射性物質の濃度を調べたところ、すべて法定基準以下だったという。
東電によると、海に流した水の放射性ストロンチウムの濃度は、最大で1リットルあたり24ベクレルで、国の放出基準(同30ベクレル)より低いという。水は排水路を通じて原発の港湾外に流した。東電は「雨水をためたままだと、タンクから汚染水が漏れた時に見つけられないため」と説明している。
業界の話題、問題、掘り出し物、ちょっとしたニュース配信中。