休眠400年、コケ再成長=氷河融解で、カナダ北極圏
時事通信 5月28日(火)4時2分配信
北極圏にあるカナダ・エルズミーア島中部の氷河の下から発掘されたコケ植物類の一部は、解凍すると再び成長することを、同国アルバータ大などの研究チームが現地調査と栽培実験で突き止めた。論文は28日以降、米科学アカデミー紀要電子版に発表される。
発掘されたコケ植物類は年代測定の結果、小氷河期(西暦1550~1850年)に凍結したと推定された。400年程度の凍結休眠状態を経て再生する能力があることが明らかになった。
同島中部の氷河は地球温暖化の影響で解けつつあり、特に2004年以降は融解が加速して年間3~4メートル後退している。南側の隣接地域から植物などが進出するだけでなく、凍結していたコケ植物類が再び成長することで、豊かな生態系が予想以上に早く復活すると考えられるという。
研究チームは氷河が解けて後退している端の辺りでコケ植物類を採取。分析の結果、他の地域から進出した種ではなく、氷河の下で凍結していた種が再び成長していることを発見した。さらに研究室で栽培実験を行い、フトヒモゴケなど4種について再成長を確認した。
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