脳神経回路形成の重要遺伝子=マウスで発見―理研
時事通信 11月1日(金)16時41分配信
マウスの脳が発達する際、神経回路網を効率良く形成するのに重要な役割を果たす遺伝子を、理化学研究所の下郡智美チームリーダーや松居亜寿香研究員らが発見し、米科学誌サイエンス電子版に1日発表した。将来、人間の精神疾患のメカニズムの一部を解明するのに役立つと期待される。
脳神経細胞には信号を送る側の軸索と、受ける側の樹状突起があり、神経回路網ができ始める際には、あらかじめ樹状突起を四方八方に向けて多数作っておく。その後、実際に信号を受けることが多い方向にはよく枝分かれするが、使われない方向の樹状突起は除去される。
下郡リーダーらは、マウスの大脳皮質で、ひげからの感覚情報を処理する領域について神経細胞の遺伝子の働きを調べ、「Btbd3」という遺伝子が信号量に応じて樹状突起の取捨選択を担うことを発見した。この遺伝子は、イタチ科のフェレットの大脳皮質で視覚情報を処理する領域でも同じ役割を果たしていた。
この遺伝子などがうまく働かず、不要な樹状突起が残って脳機能障害に至るケースが明らかになれば、一部の精神疾患のメカニズム解明につながるという。
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