【ワシントン=山田哲朗】米原子力規制委員会(NRC)は12日の委員会で、福島第一原発の事故を受けた米国内の原発の安全規制見直しを行っている専門調査班から初の報告を受けた。
調査班は、7月にまとめる報告書で安全対策増強のため何らかの勧告を行う方針を示した。
米メディアによると、NRCが3月の東日本大震災後に検査したところ、全米に104基ある原子炉の3分の1近くで、緊急用のポンプが所定の場所になかったり十分に動かなかったりする不備が見つかった。このため勧告では、原発の全電源喪失に備える対策強化が焦点になるとみられる。
一方、福島第一原発の現状についてNRCのビル・ボーチャード事務局長は12日の委員会で「全般に改善しているが、まだ安定しているとは言えない」と指摘。「梅雨期に入ると汚染が複雑化するだろう」とも語って、雨水による放射性物質の拡散に懸念を示した。
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調査班は、7月にまとめる報告書で安全対策増強のため何らかの勧告を行う方針を示した。
米メディアによると、NRCが3月の東日本大震災後に検査したところ、全米に104基ある原子炉の3分の1近くで、緊急用のポンプが所定の場所になかったり十分に動かなかったりする不備が見つかった。このため勧告では、原発の全電源喪失に備える対策強化が焦点になるとみられる。
一方、福島第一原発の現状についてNRCのビル・ボーチャード事務局長は12日の委員会で「全般に改善しているが、まだ安定しているとは言えない」と指摘。「梅雨期に入ると汚染が複雑化するだろう」とも語って、雨水による放射性物質の拡散に懸念を示した。
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