モバイル端末を狙うマルウェアが倍に、情報漏えいも深刻--四半期レポート(マカフィー)
ScanNetSecurity 12月4日(火)18時48分配信
マカフィー株式会社は12月4日、2012年第3四半期の脅威レポートを発表した。これによると、モバイル端末を狙うマルウェアの数が2倍に増え、データベースのセキュリティ侵害は過去最高を記録した。また、この四半期はユーザを脅迫して金銭を奪い取るランサムウェアや署名付きバイナリなど、一部のマルウェアが急増した。ルートキットとMacを狙うマルウェアも引き続き増加し、パスワード盗用型トロイの木馬とAutoRunマルウェアも衰えを見せていない。
今期、マルウェアの増加傾向は落ち着きを見せているものの、データベースに登録されたマルウェアの件数は1億件を突破した。またモバイル端末を狙うマルウェアは前四半期の2倍を記録している。最も狙われたプラットフォームは依然としてAndroidであった。現在、McAfee Labsでは1日平均10万件の新種のマルウェアを確認しているという。さらに、データベース侵害が過去最高になった。2012年の現時点までに発生したデータ漏えいの件数は、2011年度全体の数字をすでに上回っている。本年度、開発元が発表、または言及せずにパッチを適用したデータベース関連の新たな脆弱性は100件近くに上っている。
(吉澤亨史)
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