新型出生前診断、1か月で441人…陽性は9人
読売新聞 5月10日(金)20時4分配信
妊婦の採血だけで胎児に3種類の染色体の病気があるかどうかが分かる新型出生前診断を、4月の導入開始から1か月間で441人の妊婦が受けていたことが分かった。
札幌市で開かれている日本産科婦人科学会で10日、報告された。
実施施設の医師らで作る共同研究組織「NIPTコンソーシアム」が全国15の実施医療機関の実績調査をしたところ、研究として始まった4月から1か月間で検査を受けたのは、30歳から47歳の441人。検査を受けた理由は、「高齢妊娠」が91%と最も多かった。
結果が判明した257人中、「陽性」と判定されたのは9人で、「ダウン症候群」が6人、「18トリソミー」が3人。「13トリソミー」や判定保留はなかった。
陽性判定が出た9人のうち、確定診断のために羊水検査を受けたのは6人で、そのうち結果が出た2人は、いずれもダウン症候群と診断された。
共同研究組織では、検査前の妊婦157人にアンケートを実施。半数以上には出産経験がなく、4割は何らかの不妊治療を受けていた。
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