東電、汚染水流出問題でいわきの漁業者に謝罪
読売新聞 7月23日(火)20時46分配信
東京電力福島第一原発の汚染水が海へ流出した問題で、東電は23日、福島県いわき市で漁業者を対象にした説明会を開き、新妻常正常務が「さらなる心配をおかけする事態になった。おわびを申し上げる」と謝罪した。
漁業者側からは批判や早急な対策を求める声が相次いだ。
説明会には、地元の漁協組合員ら約100人が参加。東電は、流出のあった取水口付近を除き、汚染水の海水への拡散は限定的と説明した上で、流出防止策として8月上旬までに岸壁付近の土壌を固める工事を終え、来年9月をめどに海側に遮水壁を完成させるとした。
一方、漁業者側は「(試験操業を控え)今のままでは自信を持って魚を食べてもらえない。一日も早く流出を止めて」「東電を信用できない。国が前面に出て、漁業者を安心させてほしい」などと訴えた。県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「非常に憂慮すべき事態。緊急事態として国に対策を働きかける」と話した。
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