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山崎さん帰還「お帰りなさい、直子」と大地さん

2010年04月21日 | 日記
 【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=山田哲朗】山崎直子飛行士(39)を乗せた米スペースシャトル「ディスカバリー」が20日、家族らの待つケネディ宇宙センターに帰還した。

 滑走路の近くで見守った夫の大地(たいち)さん(37)は「『お帰りなさい。本当に長い間よく頑張りました。お疲れさま』と言ってあげたい」と談話を出した。長女の優希ちゃん(7)も「おうちにかえったら、いっぱい宇宙のおはなしをききたい」と話し、山崎さんに再会すると飛びついて花束を渡したという。

 山崎さんは着陸後、宇宙航空研究開発機構を通じて「重力の強さを非常に感じている」との談話を発表した。大地さんも簡易投稿サイト「ツイッター」に、「着陸した時は頭がフラフラしたようだ」と書いた。

 無重力の国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中は、野口聡一飛行士(45)と息の合った動きで作業を進めた。夕食時間に2人ですしを握って同僚にふるまったり、琴と笛で合奏したりする姿も、NASAテレビを通じて世界へ流れた。

 有人飛行といえば米国と旧ソ連だけだった時代には考えられなかった、高度350キロ・メートルからの映像。宇宙航空研究開発機構の長谷川義幸執行役は、「日本人の宇宙飛行士らが、各国の信頼を積み重ねてきた成果だ」と、感慨深げに語る。

 一方、女性飛行士が4人そろったのも、宇宙開発史上、初の出来事だった。シャトル側に山崎さんら3人、そしてISS側の滞在者に1人。男性と対等に任務をこなす姿もまた、繰り返し画面に映し出された。日本人の女性飛行士第1号の向井千秋さん(57)は「時代の変化を感じる」と話す。

 珍しい記録もあった。山崎さんが滞在中の15日、ISS滞在者6人のうち、2人が同時に誕生日を迎えた。その1人が野口さん。日本人で最後のシャトル飛行は、宇宙に日本人がいるのが当たり前になったことを、強く印象づけた。

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