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高濃度汚染水の浄化システム、東電が設計着手

2011年04月16日 | 日記
 福島第一原子力発電所のタービン建屋の地下などにたまっている高濃度の放射性物質を含む水を処理するため、東京電力は仏原子力大手「アレバ」や国内企業の協力を得て、2種類の新しい浄化・循環システムの設計に着手した。

 汚染水を真水に近い状態に戻して、冷却用に再利用するもので、数か月内の稼働を目指す。

 新システムは、高濃度汚染水用と低濃度汚染水用。高濃度用は、放射性物質のセシウムなどを吸着するゼオライトや化学的な性質を利用して汚染物質を沈殿させる凝集剤などを組み合わせて浄化する。低濃度用は、高濃度を浄化した後などにイオン交換樹脂膜フィルターによる濾過(ろか)で浄化する。

 1~3号機のタービン建屋地下などには、約6万トンの高濃度汚染水がたまっている。原子炉を冷やすため、真水の注入が行われているが、汚染水が増えるという悪循環が続き汚染水処理が緊急の課題となっている。

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