怖いながらも通りゃんせ、夜の町だよーん。

夜の町で「ガオーッ。」アルコールで中枢神経をやられて吠えまくっていませんか。夜の町で今宵も繰り広げられる。酔いたんぼと女狐とイケメンホストの三つ巴の戦い。酒は飲んでも飲まれるな。まずはネギカモのオヤジがおりまして、行きつけの店、年は三十路ちょっと過ぎの小股の切れ上がったいいママさんがいるお店、ちょっと待ってください、中には二十歳そこそこ（推定年齢です。）なんですが、誰よりも長く生きたような、尻尾が七、八本ありそうなとにかく人を丸呑みにしそうな小悪魔といったらかわいすぎる将来が恐ろしい妖怪のような小娘、でも、ものすごくべっぴんさんでスタイルもグンバツ、だからさらにいけません。こちらはソーシャルディスタンスは守ろうなんて心の中でつぶやいても（何がつぶやくはずがあろうか。）「もう、おひぃさぁー、お元気でした。さびしかったわぁー。」なんていきなりにじり寄られて、あっさり寄り切り秒殺。とまぁー、挨拶代わりに安いウィスキーボトルをキープし直して、程なくオヤジは鍋のカモも完食されて、ご帰還とあいなる。「今週末はコスプレパーティーなのきっと来てねぇー。約束よぉー。」耳元で「セクシーランジェリーショーもあるのぉ。」なんてささやがれつつ。その後、時刻は丑三つ時、彼女らは店がはねるとこれまたごひいきのホストクラブへと繰り出す。まさに弱肉強食、夜の食物連鎖は夜明けまで続き、何事もなかったように朝日が昇る。