DNAで犯人の人相わかる?顔決める遺伝子発見
読売新聞 9月15日(土)3時25分配信
【ワシントン=中島達雄】人間の顔の形や目鼻の位置関係を大まかに決めている五つの遺伝子を、オランダなどの研究グループが発見し、米科学誌プロスジェネティクスに13日発表した。
事件現場に残されたDNAからこの5遺伝子を抽出すれば、犯人の顔立ちをある程度、推定して似顔絵を作れる可能性があるという。
同じ両親から生まれた兄弟姉妹は、他人同士より顔が似ている。1個の受精卵が分かれてできる双子「一卵性双生児」は、もともと受精卵が2個の「二卵性双生児」より、2人の顔が似ている。こうした事実から、遺伝子が顔立ちの特徴を決めるのは間違いないとされていたが、その遺伝子は特定されていなかった。
研究グループは、欧州の約1万人の遺伝子の特徴と、磁気共鳴画像装置(MRI)で立体的にとらえた顔立ちとの関連を詳しく分析。目、鼻、耳の位置や顔の幅などと関連が深い五つの遺伝子を割り出した。
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