１０月２日

瞬間最高視聴率２２．６％という高視聴率を挙げた凱旋門賞、ＪＲＡやＮＨＫとしては予想以上の
反響で顔がほころんでいるのが見えてくるようです。今回のレースをどのように振り返ればいい
のか、ディープインパクトがレイルリンクとプライドに先着されたのを見て冷静に分析する必要が
あるのではないでしょうか。

ハーツクライがキングジョージで３着に敗れた時、ハーツ自身寂しがっていたというのを橋口弘次
郎調教師から聞いた池江泰郎調教師はピカレスクコートを帯同させ精神面の安定を図ることに
成功しました。また少しずつ水を現地のものに替えて環境に慣れさせました。検疫の関係でギリ
ギリの期間で少しでもフランスの芝に慣れさせる工夫をしてきました。しかしそれでも勝てなかった
のはなぜだったのでしょうか。休み明けで馬が行きたがった、調教で経験するのとレースで走るの
とでは芝の感触が違っていた、展開が想定外だった、理由を挙げればきりがありません。

ただ今回の結果で海外遠征が少なくなるのであれば残念でなりません。決して肥沃な土壌でない
大地から数多くの優駿を生み出してきた日本の馬産はどこにも負けないものだと思っています。
現役続行の話も出ていますが、できることなら無理をさせずに４歳で引退させてほしいです。そして
その血を世界に広めることで凱旋門賞だけでなく世界の大レースを制覇できる優駿を輩出してくれる
のを願わずにはいられません。