パソコン悪戦苦闘記録

人が感染するウィルスとPCが感染するウィルス

自宅PC

2020年04月20日

　新型コロナウィルスが、世界中で猛威をふるっています。
　早く収束、そして終息してもらいたいものです。
　　収束と終息の違いは、
　　⇒　こちらの記事をご覧ください。

　この世の中には、人間が感染するウィルスもありますが、コンピューターが感染するウィルスもあります。
　どちらのウィルスも、ある程度の対処策はありますが、どちらも完全に防ぐのはむつかしい。

　家庭内のパソコンがウィルスに感染しても困りますが、より影響の大きいのが、重要なデータを扱う会社や官公庁、研究機関などです。それに、大規模組織では、巨大ネットワークで各端末が接続されています。たった1台の感染で、大事態になります。最近の例では、年金機構があります。

　特に、人々が新型コロナウィルスで不安を抱えている現在の状況は危ない。不安心理等につけこんで、コンピューターウィルスは侵入してこようとします。
　あの手この手で、精巧に細工された標的型攻撃メールが、やってきますから。

「なに、この俺は大丈夫、騙されないから。」
「私も気をつけているから、そんなのすぐに気づける。」

と、こう考えている方が多いと思います。

　そうです、標的型攻撃メール等が届いても、

確かに、たいていの人は見破ります。
たいていの場合、その怪しさに気づくことができます。

　ですから、ほとんどの場合は、大丈夫です。

　けれどもねぇ、人間ってぇのは、いつも平常心でいられるわけではないんですよぉ。
　日頃、どんなに注意深くしていても、時間に追われていたりなど、いくつかの要因が重なると、不思議と穴ができてしまうんですねぇ。
　ホントに不思議と、騙されてしまうことがあるんですよぉ。不思議と。

　私のこっぱずかしい失敗例を紹介しましょう。
　・・・・本当は、こんなことを大っぴらにしたくはないんですが、みんなのために、あえて書くことにします。

　私は、日頃、詐欺などにはひっかからないという自信みたいなものがありました。
　そして、自分の嫁さんにも、

「世の中には悪いやつがいるから、気をつけろよ。」
「人の心理につけこんで、高い壺を売りつけてきたりするからな。」

などと、言い聞かせていました。

　そうした自分に、あるとき、事件が起きました。
　それは・・・・・・・、
　私がかつて、単身赴任をしていた当時です。会社での残業を終えて、夜遅く、列車で帰宅途中でした。いつもの駅で降りて、そこから暗い夜道を、単身赴任者用の社宅に向けて歩いていました。
　すると、暗がりの向かいから、ある男性が声をかけてきました。
　「ごめんなさいね。どこかで財布を落としたか、すられてしまったみたいでね。隣の〇〇市から、ここまで２時間半かけて、歩いてきたんですよ。きっと返しますから、〇〇駅までの列車賃を貸してもらえないでしょうか。住所のメモをもらえば、きっと返します。」
　「警察に行っても、相手にもしてもらえなくてですねぇ・・・・」
と、こう言うのです。

　通常の自分なら、間違いなく怪しいと感づくはずです。けれども、そのときは、残業などで心理的にへとへとに疲れていたことや、夜遅い暗がりの雰囲気など、いろんな心理的要因が重なってのことと思います。あろうことか、その人を信じてしまったんですね。２千円ほど、貸してしまいました。
　私自身、休日に、隣の〇〇市まで歩いたことがあって、歩くと、実際に２時間半ほどかかることは知っていました。そんなことも影響したんだと思います。
　「確かに、歩いたらそれぐらいの時間がかかるな。疲れただろうに。」
などと、同情までしてしまいました。

　そして、社宅に帰宅して、気づきました。
　「あぁ、やられてしまった。」・・・・と。
　その夜、単身赴任先の社宅から、嫁さんに電話したら、あきれられてしまいました。そりゃ、そうでしょ。「気をつけろよ」と嫁さんに説教していたこの張本人がやられたわけですから。頭が上がりませんわな。
　「もしかしたら、あの2千円、そのうちに送ってくるかも。」と、ごくわずかな望みも捨てられなかったのですが、それも裏切られました。今後の被害を防ぐことを教える、『授業料』となりました。

　あのときのおっさん、たぶん、全国の駅でやっているんだと思います。今も続けてるんだろうか・・・。

　このように、いつもはどんなに気をつけていても,人間ってぇのは、たまたまある条件が重なると、ころっと騙されてしまうもんなんです。不思議と。ホント、不思議と。

　よって、ウィルス感染、くれぐれも気をつけましょう。
　人が感染するウィルスにも。そして、コンピューターが感染するウィルスにも。

ところで・・・・・、
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