2000年(平成12年)7月に自宅にデスクトップパソコンを購入後、しばらくしてプロバイダー契約をしました。
プロバイダー選定も、「富士通PCなら、ニフティーで。」と安易にいきたかったのですが、私の住んでいるところにニフティーのアクセスポイントがなかったので、別の会社にしました。
んが、あちこちのプロバイダーのサービス内容を見比べて・・・という慎重な決め方ではなく、職場の若いやつが「このプロバイダーなら、月に1,000円で、安いですよ。」と言うもんだから、その一言だけで、「はい、そこに決定」です。
申込後、しばらくしてプロバイダーからインターネット接続用アカウント情報が郵送されてきました。
インターネット接続設定なんてのは、初めての経験だったので、慎重を期して、8月のお盆休みでじっくり時間をかけられるときを選びました。
マニュアルを手元に置いて、手順どおりに一つ一つ打ち込んでいきます。当時はなんせ、ずぶの初心者、ど素人なんで、マニュアルに出てくる言葉はちんぷんかんぷん・・・・。
「なに?プロトコルが何だって?」とか、「ネームサーバアドレスって一体何だ?」とか思いながら、訳も分からずマニュアルに忠実に従いました。
”初体験”ってもんは緊張するもので、内心どきどきの作業
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メール設定もどうにか済ませ、アナログ電話回線につなぎ、「さあ、いよいよ接続だ。」ということで、ダイアルアップボタンをクリック。
例のダイアルアップ音が鳴り出します・・・
プーンプーン ピーピー キーガーッガーガーッ シャシャーッ
っていう、あの音です。
そして、タスクトレイにインターネット接続アイコン(デスクトップディスプレイが2つ並んだあの絵)が表示。
やった、やったね 接続成功
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いやあ、感動でしたね!!
それまでインターネットって言葉はよく聞いていたけど、「自分のパソコンがそのインターネットってのにつながったんだ。」と思うと、非常にうれしかった。
大人になってからというもの、子どもが味わうこのような感動は、ホント久しぶりだからですね。
一番最初にどういったホームページを見たのかはもう忘れてしまいましたが、自分のアドレスあてに打ったメールが、無事に自分のパソコンに届いてうれしかったのは覚えています。
富士通パソコンにプリインストールされていた「らくらくメールボックス」というメールソフトで、送信ボタンを押すと、らくだが郵便を口にくわえて運ぶアニメーションが現れるんですよ・・。
そしてしばらくして、受信ボタンを押すと、例の
プーンプーン ピーピー キーガッーガーガーッ シャシャーッ
っていうダイアルアップ音とともに、郵便ポストがブルブルっと震えたアニメが始まり、口に手紙をくわえたらくだが、人にその手紙を手渡してくれます。
富士通パソコンで「らくらくメールボックス」っていうソフトを使った人でないと分からない光景でしょうが・・・
私はすぐにOutlook Expressに乗り換えましたが、私の妻は最近までそのソフトを使っていました。
インターネット接続の瞬間は、たぶんだれでも感動したのでは。
今回の私の記事は、なにも珍しいものではないはずです。
ですが、あのときの感動を忘れかけてる方も多いかもしれません。