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パソコン悪戦苦闘記録

映画・黒部の太陽 世紀の大工事黒四ダム建設

 途絶していた我が家の光回線ですが、業者によって屋外配線ケーブルの修理が行われ、ネット環境が復活しました。
 日課である、行きつけのブログ訪問も再開です。

 私のお気に入りのブログはいくつかあって、定期訪問しています。
 その中に、
   「延岡の山歩人K
というブログがあります。

 延岡の山歩人Kさん こと yamakawa_trek さんは、登山、カメラを趣味とされている方で、そのブログ掲載写真がすばらしいのです。
 ブログを見るだけで、実際に登山している気分になってしまうほどに、臨場感あふれる写真を掲載してくれています。実に見事です。写真のすばらしさに、いつもうなっています。

 そのブログに、先日、
  思い出の「黒四ダム」
   ~ 立山・剱岳登山に向かう途中にて

という記事が投稿されました。

 その記事中に次のような一文が書かれています。
《以下は、ブログから引用・・・・》
かなり古いですが
「石原裕次郎の夢・黒部の太陽」の映画を思い出し
バス車内放送で流れる「破砕帯」等の説明には、
映画を思い出しながら~
感慨深い思いを強くしました。
《・・・・以上、引用終わり》


 この一文を読み、「そうだ、この連休の間に、映画『黒部の太陽を観てみよう。」と、思い立ちます。
 というのは、ずっと以前、NHK「プロジェクトX~挑戦者たち」の黒部第四ダム(クロヨンダム)建設工事の物語を見て、いたく感銘を受け、映画「黒部の太陽」もぜひ観たいと思っていたのです。そう思いつつも、そのうちに、映画のことをすっかり忘れていました。
 上記の延岡の山歩人Kさんのブログ記事で、映画「黒部の太陽」のことを思い出したというわけです。



 幸い、我が家のテレビには、Fire TV Stick を接続しています。思い立った時に、いつでも、Amazonプライムビデオの映画等を視聴できます。
 Amazonプライムビデオの中に、映画「黒部の太陽」があるか、調べてみます。すると、しっかり、ありました。
 
 さっそく、鑑賞しました。
 いやいや、この映画、やはりすごかった。やっぱり・・・・、すごかった!
 立ちはだかる困難を乗り越えようとする意地、巨大ダムの完成にかける情熱、その執念のすさまじさ。
 「困難を乗り越え」と、たったの一言で、さらりと済ませられるもんじゃぁありません。その困難が、ただの困難ではないのですから。人間の前に立ちふさがる破砕帯、それに大量の出水。現場労働者の中に犠牲者も出ます。家に残した家族の不幸も重なります。
 苦悩を抱えながら現場を指揮する三船敏郎の演技に、ぐっときます。
 ですから、困難を克服してトンネルが貫通した時のシーンでは、そりゃもう、涙が止まらず、顔がぐちゃぐちゃになってしまいました。ストーリーについて詳しくは、書きません。まだ観たことがない方は、ぜひご覧になって、この感動を味わってください。

 映画中、トンネル工事現場のすさまじい描写に加えて、もう一つ、心を打たれるシーンがあります。

 工事が破砕帯に阻まれて行き詰まっているとき、関西電力の社長が、施工業者「熊谷組」の専務の前で正座し、手をつき、畳に頭を擦り付けて、工事完遂をお願いをする場面です。

 映画冒頭では、関西電力の「おえらいさんたち」が取締役会みたいな会議でダム建設の実行を決定します。このときは、「これからの現場での苦労も知らないで、会社役員らは、背広を着て、のんきなもんだ」っていう感を、つい持ってしまいます。
 この「のんき」な(と、思わせる)シーンとの対比があるから、社長が畳に頭を擦り付けてお願いする場面が生きてくるのです。社長の説得に、強く心を打たれてしまいます。
 最後には、熊谷組の専務から、
  「もう、やけくそでやりますわ。」
という返答を引き出します。
 こういう場面では、上っ面だけの駆け引きは通用しません。人間対人間の交渉しかありません。

 この段階になって初めて、それまでを振り返り、ダム建設の決定も生半可なもんじゃなかった、と分かります。関西電力社長にとっては、この事業は一か八かの大ばくち、並大抵の決断でなかったことが、はっきりします。
 
 過去に前例のない大工事、この完成は、現場労務者の犠牲はもちろんのこと、現場指揮者の苦悩、そして多数の部下の打算抜きの下支え、さらには上層部の決断と心構え、それらすべての結集なのです。実に大勢の関係者が、それぞれの持ち場で、限界を超える苦労をし、苦悩を抱え、犠牲を払って、それらが一つの目標に結集した成果物なのです。その成果物には、目には見えないものがぎっしりと詰まっています。

 この記事を書きながら映画の各シーンを思い起こしては、また涙がこみ上げてきました。

DVD 黒部の太陽


Blu-ray 黒部の太陽 [特別版]


単行本 黒部の太陽



 「映画.com」というWebサイトに、たくさんの視聴者による、「黒部の太陽」のレビュー記事が掲載されています。その中に、「あき240さん」という方が書いた、2020年8月5日付けの長文のレビューがあります。そのレビューは詳しくて、一つの参考になります。

 なお、この映画のところどころで流れる音楽が、少々ダサく感じます(あくまでも、個人的な感想です。ご了承ください)。でも、昔の映画なので、こればっかりは仕方ありません。当時の流行は、こういうものだったのでしょうから。

 もう何度も繰り返し視聴しているのですが、NHK「プロジェクトX」の「黒四ダム」の物語を、また観返したくなりました。後で、DVDを再生して観ることにします。

プロジェクトX 黒四ダム DVD 全2巻セット


それでは、また次の記事で。
goosyun
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