その内容は、「Linuxの日本語化」です。
昨年末、我が家のWindows11 PCに、
WSL2 (Windows Subsystem for Linux 2)
Ubuntu(ウブントゥ) 24.04LTS
をインストールしました。
そうしたら、1台のPCで、WindowsもLinux(Ubuntu)も、両方とも利用できるようになって、すこぶる快適な環境となりました。
Linuxを使うためにPCの再起動の必要はなく、Windowsを起動したまま、同時並行的にLinuxを使うことができます。2つのシステム間には垣根がなくて、シームレスに行ったり来たりできます。
例えば、Ubuntu側のターミナルに /mnt/e と打ち込めば、UbuntuからWindows 内のEドライブにアクセスできる、などです。
これによって、LinuxとWindowsが一体的に扱えます。このLinuxとWindowsの一体化環境は、言葉に表せないぐらいに快適です。
2つのOSを入れるのだから、高負荷となって動作が鈍くならないか、と不安を覚える方もいるかもしれませんが、この点も大丈夫です。今回のメモリ16GBのPCではもちろん、以前メモリ8GBのPCに入れたこともあったのですが、いずれも動作キビキビと俊敏です。
1台のPCで、WindowsもLinuxも扱えるWSL2は、お勧めできるシステムです。
WSL2 Ubuntu のインストールについては、
⇒ こちらの記事をご覧ください。
WSL2 Ubuntu のインストール後に、行っておきたい作業があります。それは、日本語化です。
WSL2 Ubuntuのインストール直後は、英語モードとなっています。
例えば、
lsコマンドの引数のディレクトリ名をタイプミスした場合、
「そのようなファイルやディレクトリはありません」という日本語ではなく、英語でのメッセージが出てきます。
また、dateコマンドを実行すると、
「2025年 1月 3日 金曜日 11:07:54 JST」という日本で使われる書式(フォーマット)ではなく、英語圏での書式で出てきます。
こうしたコマンド実行の結果やメッセージが英語だと、何かと不便です。
そのため、WSL2 Ubuntu を日本語化する必要があります。
WSL2 Ubuntu を日本語化するには、Locale(ロケール)設定をします。
Localeとは、文字コード、表示言語や、単位、日付、通貨の書式(フォーマット)などをひとまとめにして、一括で切り替えができる機能です。
その設定の前に、まず、
$ sudo apt update && sudo apt upgrade
として、パッケージ更新をしておきます。
次に、日本語の言語パックのインストールをします。。
その実行コマンドは、
$ sudo apt -y install language-pack-ja
です。
「language-pack-ja」が日本語の言語パックです。
言語パックのインストールが終われば、最後に本番、ロケール設定です。
$ sudo update-locale LANG=ja_JP.utf8
と実行すれば、日本語ロケールに設定できます。
即座に実行されて、何の表示も出ませんが、ここでいったんWSL2 Ubuntuを閉じて、再度起動します。
そうしたら、WSL2 Ubuntu が日本語モードに切り替わっています。
例えば、dateコマンドを実行してみるとよいでしょう。実行結果の日付は日本語表記になっているのが確認できます。
localeコマンドを実行することよっても、ロケール設定の内容を確認することもできます。
私のPCでのlocaleコマンドの実行結果は、次のようになっています。
上記のとおり、「LANG=ja_JP.utf8」となって、環境変数LANGに日本語パックが設定できています。
Ubuntu22.04LTSまで配布されていたUbuntu日本語Remixが、Ubuntu24.04LTSでは用意されなくなったためです。
それでは、また次の記事で
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