パソコン悪戦苦闘記録

このディスクに Windows をインストールすることはできません。EFIシステムでは、GPTディスクのみに……

 前からの宿題であった、PCのSSD換装に挑戦しました。
 PC内部からHDDを取り出し、新品のSSDを取り付け、Windows10をクリーンインストールするというものです。




 結論から申し上げますと、無事に完了しました。
 SSDの効果で、Windowsの起動が、爆速になりました。

 ただし、作業途中、つまづいた箇所がありました。
 そのトラブルさえなければ、SSD換装はごく簡単な作業であることが分かりました。
 そのトラブルも、めったに起きる種類のものではありません。
 ですから、SSD換装は、思われているほどむつかしいものではありません。

 私がどこで、何につまづいて、それをどうやって解決したのか、これを記事にして、他の方の参考にしていただこうと思います。

 発生したトラブルは、SSDフォーマット時のパーティションスタイル選択が原因です。

【第1】パーティションスタイルとは
 SSD換装のために、まず最初に行う作業が、SSDのフォーマット(初期化)です。
 これをしないと、PCはSSDを認識できず、ストレージとしての使用ができません。
 フォーマットのために、新品のSSDをWindows機に接続して、「ディスクの管理」というプログラムを起ち上げます。すると、「ディスクの初期化」というウィンドウが出てきます。ここで、パーティションスタイルを選ぶよう求められるのです。
 このように、SSDのフォーマットに当たって、まず2種類のパーティションスタイルの内、どちらかを選択する必要があります。
 パーティションスタイルとは、ディスクを管理するための仕組みの違いで、次の2種類があります。
 1 MBR(マスターブートレコード)
 2 GPT(GUIDパーティションテーブル)
です。
 上記2種類の内、GPTの方が新しい方式で、MBRにはないメリットがあります。MBRの方が古い方式で、現在、一般的に使用されているのはこちらの方です。
 「ディスクの初期化」ウィンドウでは、 MBR と GPT の2つのオプションボタン(ラジオボタン)の内、 MBR の方に最初っからチェックマークが付いており、大抵はこの選択のままで支障ありません。多くの人が、2つの違いがよくわからないので、デフォルトのままで先に進むようです。WEBサイトによっては、「絶対にMBRを選んでください。」とまで案内しているものも見かけます。 (※ 後ろの方に書きますが、こういった記述は適切ではありません。お気をつけください。)
 私も、よく分からなかったので、 MBR の方が選択されている状態のまま、次へボタンを押しました。

【第2】エラー発生
 フォーマットを終えたSSDをPC内のHDDと入れ替えて、次は、Windows10のインストールです。インストールメディアのUSBメモリから、インストールをしている途中で、エラーが発生しました。
 Windows をインストールする「場所」を選択する工程のときです。

 エラーのメッセージ内容は、
このディスクに Windows をインストールすることはできません。EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます。
というものです。

 このエラーメッセージを読んでもよく理解できなかったのですが、SSDフォーマット時のパーティションスタイルの選択が間違っているということだけは分かりました。
 後でじっくり調べてみると、OSを起動させるプログラムのBIOSには新しい方式のUEFIというシステムがあって、UEFIシステムが採用されている場合は、GPTパーティションスタイルのディスクである必要があるとのことです。
 私のPCでは、UEFIシステムが採用されていました。
古いBIOS(レガシといいます)か、新しいUEFIかを見分けるには、
コントロールパネル - 管理ツール - システム情報 - "BIOS"モード
とたどっていくと、確認できます。

【第3】エラー対処方法
 上記エラーへの対処のためには、MBRディスクをGPTに変換する必要があります。
 GPTへの変換には、
1 Partition Wizardを使用
2 Diskpartを使用
3 デイスク管理ユーティリティを使用
の3つの方法があります。
 その中で私は、2のDiskpartの方法を採りました。
 「DiskPart」とはコマンドプロンプト上で利用するツールで、コマンドプロンプトを「管理者」として実行します。コマンドプロンプトを開き、「diskpart」と入力すれば起動できます。

1 コマンド[list disk]を入力して[Enter]
2 [select disk (ディスク番号の数字)]を入力して[Enter]
3 「clean」と入力し[Enter]
4 [convert gpt」を入力して[Enter]
「DiskPartは選択されたディスクをGPTフォーマットに正常に変換しました。」と出てくれば、成功です。

【第4】結論(エラー回避策)
 今回の私の遭遇したトラブルから言えることは、SSD換装作業のまず最初の手順として、PCのBIOSが古いシステムなのか、UEFIなのかを確認する必要がある、ということになります。
 古いBIOSか、新しいUEFIかを見分けるために、
コントロールパネル - 管理ツール - システム情報
とたどっていきます。
 そして、「"BIOS"モード」の項目が、
1 レガシ となっていれば、
   SSDのパーティションスタイルは MBR を選択
2 UEFI となっていれば、
   SSDのパーティションスタイルは GPT を選択
となります。
 SSD換装手順を解説した多くのWEBサイトの中で、この注意点を記載しているのは、私の見る限りほとんどなさそうです。
 インストールに失敗しないため、どうぞ、参考になさってください。


 トラブルには遭いましたが、Windows10のインストールも成功し、SSD換装で爆速PCに生まれ変わりました。
 私が今回の換装用にAmazonで調達したSSDは、サムスン社製の500GBのものです。
 サムスンのSSD 500GBが、現在8,000円弱で買えます。
Samsung SSD 500GB 860EVO 2.5インチ内蔵型【PlayStation4 動作確認済】5年保証 正規代理店保証品 MZ-76E500B/EC
Amazon価格:¥7,980
日本サムスン


それでは、また次の記事で。
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