沖縄戦での集団自決が軍隊の命令であった、という教科書の記述が検定で削除されたことに抗議集会があった。二万五千平方メートルの会場に十一万人を超える人が集まったというのはもちろん嘘である。
だが、軍による命令がなかったとするのに反発するのは、軍隊が強制しなければ誰が好き好んで自決するはずがないという思い込みがある。だが自分の意志で自決したのは間違っていたのだろうか。
沖縄の人たちや、サイパンのバンザイクリフで投身自殺した人たちの自殺の動機は何か。外国の軍隊に占領されれば、女は強姦され男は虐殺か奴隷にされるから、楽に死んだほうがましだ、という考えである。この予想は間違っていたのか。
予想としては間違いではなかったのである。満州在住の日本人に襲いかかったロシア軍は何をしたか。ある看護婦の集団は、出頭命令を受けてロシア軍兵士にレイプされ、帰される。次の日もという悲劇の日々が続く。耐えられない彼女らは集団自殺したのである。ロシア軍は上官の許可のもとにレイプした。ベルリンでは成人女性の50%がロシア兵にレイプされたのはご存知か。おばあさんも含めてである。
ロシア軍は日本軍と戦闘するときに、戦車の前に裸にした若い女性を縛り付けて突入した。日本軍が射撃できないようにするためである。女は皆レイプ。もちろん男は殺されるか、シベリアで強制労働で酷使された。いかにひどかったかは、最低限度「人間の条件」という映画に描かれているから御覧なさい。
シベリアでは六万人が強制労働で日本人が死亡したというのが定説だが、強制労働の数は100万人を超え、その半数が死んだという有力な説がある。さもありなんである。そのことを考えもせず、おろかな日本人はアメリカやロシアや中国による日本軍残虐説に踊らされている。
実は沖縄でも、多数の女性が集団レイプにあい、挙句に殺されている。アメリカはロシアより賢いのです。レイプした女は殺してしまって証拠を残さない。生かした人間はやさしく扱う。だからロシア軍は残虐だが米軍は人道的だという説が残る。残虐行為が非難される最近ですら、米兵がベトナムやイラクで何をしたか、考えればわかりそうなものである。
敗戦後の日本ですら、何万という女性がレイプされた。新聞は黒い大きな男に襲われたと書いた。しかし米軍の検閲は、そのような報道すらやがて禁じた。米軍の検閲が戦前の日本よりはるかに厳しかったことは、江藤淳氏の著作が証明している。
沖縄で住民が集団自決したのは、外国軍隊の残虐行為を恐れたためである。中国の軍隊の残虐行為は当時の日本人の常識であった。現実にソ連軍は満州やベルリンで、恐怖の残虐行為を繰り返していた。米軍とて今思うほどの人道的な軍隊ではない。沖縄住民が残虐行為を恐れて自決したのは、根拠のあることであったことは理解していただけたであろうか。
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